「カーネル2.4アップグレードガイド」
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lilo.confを書き換えよう
(Red Hat Linux 6.2,Vine Linux 2.1のみ)
詳細は後述するが,カーネルは/boot/vmlinuzと呼ばれるファイルとして,システムにコピーされる。Linuxのブートローダー(LILO)では,/boot/vmlinuzファイルをメモリにロードすることでカーネルが起動される。このカーネルファイルがどの場所にあるかを指定するのが,/etc/lilo.confファイルの設定内容だ。
Red Hat Linux 6.2とVine Linux 2.1の場合では,/etc/lilo.confファイルにおいて,/boot/vmlinuzファイルではなく,それぞれ/boot/vmlinuz-2.2.14-5.0,/boot/vmlinuz-2.2.17-0vl10というバージョン名も含んだファイル名を参照するように指定されている。これらのファイルはカーネル2.2のファイルだ。
この状態でカーネル2.4を/boot/vmlinuzというファイルとしてシステムにコピーしても,Linuxのブートローダーがそれを参照せず,/boot/vmlinuz-2.2.14-5.0ファイルや/boot/vmlinuz-2.2.17-0vl10ファイルを参照してしまう。その結果,カーネル2.2が起動してしまう。
そこで,カーネルをインストールするまえに/etc/lilo.confファイルを書き換えて,Linuxのブートローダが/boot/vmlinuzファイルを参照するように変更しておくのがよい。
このためにはまず,エディタで/etc/lilo.confファイルを読み込む。
/etc/lilo.confファイル内には,Fig.44に示すように「image=」という行がある。この指定を次のように/boot/vmlinuzに書き換えて保存しよう。
image=/boot/vmlinuz
以上の設定により,次に説明する手順でカーネル2.4を/boot/vmlinuzファイルとしてインストールした際に,ブートローダーが正しくカーネル2.4を読み込むようになる。
なお,Turbo Linux Workstation 6.0の場合には,/boot/vmlinuzファイルを参照するようになっているため,ここで説明したlilo.confファイルの書き換え手順は不要である。
One Point!
/etc/lilo.confファイルを書き換えても,それはただちに更新されるわけではない。更新するには,liloコマンドを実行しなければならない。しかし,後述するmake bzliloを実行すると自動的にliloコマンドも実行されるため,明示的にliloコマンドを実行する必要はない(観点を変えて考えると,make bzliloを実行することなく/etc/lilo.confファイルの内容を更新させたければ,liloコマンドを実行しなければならないということだ)。
One Point!
Red Hat Linux 6.2やVine Linux 2.1には,installkernelというカーネルをインストールするためのコマンドが用意されている。このコマンドを使ってカーネル2.4のファイルをインストールする場合には、/etc/lilo.confの変更は必要ない。

