「カーネル2.4アップグレードガイド」
30 / 32
カーネル2.4と重複する2.2でのデーモンを停止させよう
以上で,カーネル2.4のインストール作業は完了だ。あとはマシンを再起動すればカーネル2.4としてLinuxが起動するはずだ。しかし,再起動をする前にもう1つやっておきたいことがある。それは,カーネル2.4に含まれる機能と重複するデーモン(サービス)を停止させることだ。
カーネル2.4ではプラグ&プレイやPCカード,USB機能などがサポートされるようになった。従来のカーネル2.2でもこれらの機能はパッチや各種ツールなどで提供され動作させることもできたのだが,それらは別のデーモン(プログラム)が提供していた。そのような設定のまま再起動させてしまうと,プラグ&プレイ,PCカード,USB機能を含んだデーモンが起動してしまい,カーネル2.4とデーモンの両者で奪い合う形になってしまう。
そこで,再起動する前にはプラグ&プレイ,PCカード,USB機能を提供するデーモンを自動起動しないように設定しておく。
Linuxの起動時に,どのデーモンを起動するのかを設定する方法は幾つか用意されている。ここで紹介してきたそれぞれのディストリビューションのTurbolinux Workstation 6.0であればturboserviceコマンド,Red Hat Linux 6.2とVine Linux 2.1であればntsysvコマンドを使うと手軽だろう(Fig.45,Fig.46)。
【Turbolinux Workstation 6.0の場合】
# /usr/sbin/turboservice
【Red Hat Linux 6.2,Vine Linux 2.1の場合】
# /usr/sbin/ntsysv
turboservice,ntsysvコマンドそれぞれでも画面の構成はほぼ同じだ。Fig.45やFig.46に示すようにデーモンの一覧が表示される。これらのデーモンリストの中で,先頭に「*」マークが付いているものが,現在自動起動の設定になっているデーモンだ。
Fig.47の画面では,デーモンを起動するかどうかを,1〜5までのランレベルごとに指定するようになっている。「*」のマークが付いているものが起動するという意味で,「*」のマークが付いていないものが起動させないという意味である。これらの「*」のマークは,[1][2][3][4][5]の各キーを押すことで切り替えることができる。1〜5までのすべての項目に「*」のマークを付けなければ,起動時にそのデーモンが起動しなくなる。
一方,ntsysvコマンドの場合には,Fig.46の画面で[スペース]キーを押すことで,「*」マークが付いたり消えたりして起動時に対象のデーモンを起動させるかを設定できる。つまり,[スペース]キーを押して「*」マークを消せば,Linuxが起動する際に対象のデーモンが自動起動しなくなる。
プラグ&プレイ,PCカード,USB機能を提供する各デーモン名は次の通りだ。
- kudzu(Red Hat Linux 6.2とVine Linux 2.1のみ)
- pcmcia
- usbmgr(Vine Linux 2.1のみ)
よって,これらのデーモンに「*」印が付かないよう設定をしておけば,再起動した際にデーモン競合が起きる可能性がなくなる。



