クッキーの管理

 クッキーに関しては,すべてを受け付けないというわけにはいかないだろう。クッキーを受け取る機会は多く,また日常の閲覧にも便利な面が多い。たとえばオークションサイトなどでは,いちいちIDとパスワードを入力しなくとも,自動的に表示してくれるほうが楽だろうし,またショッピングなどにもクッキーは必要となる。そこで考えなければならないのがクッキーの管理だ。日頃訪れるサイトに対するクッキーを把握し,それ以外は削除してしまうというほうが安心だ。

 Internet Explorer6からは,クッキーの拒否設定を簡単に行うことができるし,Netscape Communicator6.1やInternet Explorer5(Macintosh版)などは,設定画面でクッキーの管理が可能だ。また,PC Magazine's CookieCop Ver.1.2などのように,フリーソフトウェアやシェアウェアでもクッキーが管理できるソフトがある。こうしたツールなどを利用し,クッキーの受け入れを許可するサイト,しないサイトを振り分けて,不要なクッキーは削除してしまうほうがよい。またクッキーを受け付けることを拒否したり,警告を出させるといったこともブラウザの設定画面で行うことができる。

 クッキー自体は便利な機能を提供してくれるものなのかもしれない,しかしユーザーの断りなしに,情報収集が行われていることはあまり好ましいとは言えない。インターネットでは,クッキーを利用したユーザーの追跡,情報収集が行われていることは知っておいたほうがよいだろう。

TTSのOne Point Lesson

メールをトレースする
 メールを出した相手がメールをちゃんと読んでくれたか(メールを開いてくれたか)メールを送信した本人がしることはできないものなのか?

 Webバグを利用すれば相手がそのメールを開いたか知ることができる。実際に試してみたければiTraceYou.comのホームページでアカウントを作成し,試してみるとよいだろう。HTMLメールでGIF画像を埋め込み,送信したユーザーがそのメールを開けば,送信が成功したことをメールで教えてくれる(写真3)。ただし,こういったサービスをスパマーも利用していることをお忘れなく。

画面写真3■iTraceYou.comで登録しておくと,写真のようなメールが送付されてくる


[TTS,ITmedia]

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