この特集のトップページへ
Chapter 6:Dynamic DNS 〜DNSとDHCP〜

6.3.6 エージングと清掃
 Dynamic DNSにより,ゾーン情報にはリソースレコードが自動的に登録されるようになる。しかし,登録された古いりソースレコードが,そのまま残ってしまうこともある。通常,自分の使用しているリソースレコードは,IPアドレスなどが変更された時点で更新され,古い情報は削除されるが,DNSサーバーの障害やネットワーク障害によって,この通知に失敗することもある。この結果,DNSサーバーに古くなったリソースレコードが残ってしまうのである。この問題を解決するのが,「エージング」と「清掃」である。エージングにより,リソースレコードの有効期間を設定し,清掃により,古くなったリソースレコードを削除する。

 Fig.6-4は,Windows 2000に添付されているMicrosoft DNSの[ゾーンエージングと清掃のプロパティ]ダイアログボックスである。このダイアログボックスは,DNSサーバーの管理ツールを起動し,設定したいゾーンを右クリックすると表示されるメニューから[プロパティ]を選択し,[全般]パネルを開いて[エイジング]ボタンを押すと表示される。

Fig.6-4 [ゾーンエージングと清掃のプロパティ]ダイアログボックス
fig.6-4

 古いリソースレコードを清掃させるようにすると,Update可能な時期と,Update不可能な時期が生じるようになる。[非更新間隔]は,最後にUpdateしてから次にUpdate可能になるまでの期間を示す。ここで7日間を指定すると,そのリソースレコードは,最後にUpdateしてから7日間はUpdateできなくなる。[更新間隔]は,Update可能な期間を示す。これは,サーバーがそのリソースレコードを清掃できるようになるまでの期間と同じ意味である。

Fig.6-5 非更新間隔と更新間隔
fig.6-5

 エージングと清掃のプロパティを設定するときには,クライアントがDynamic DNSによってリソースレコードを更新するよりまえに,リソースレコードが削除されることがないようにしなければならない。Windows 2000の場合,ネットログオンは1時間ごとに,静的なIPアドレスを割り当てたクライアントやDHCPクライアントは24時間ごとに,DHCPサーバーは4日ごとに,それぞれリソースレコードを更新する。したがって,[ゾーンエージングと清掃のプロパティ]ダイアログボックスの[更新間隔]には,これらの期間より長い間隔を設定しなければならない。ただし,[非更新間隔]と[更新間隔]に長い間隔を設定しすぎると,DNSサーバーに不要なリソースレコードが残存する期間も長くなってしまう。リソースレコードが削除されるとゾーンが更新されるため,逆に短くしすぎると,プライマリサーバーとセカンダリサーバーとのあいだで通信量が増大するので,注意しなければならない。

PREV 9/13 NEXT


Special

- PR -

Special

- PR -