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head1.gif 信頼性の高いシステムアーキテクチャ

 Windows 98を利用していたユーザーがWindows 2000 Professionalに移行することで得られる最大のメリットは,何といっても高い信頼性であろう。

見出し Windows NT譲りの安定性

 Windows 2000 Professionalは,Windows 98を超えるユーザーインタフェースと新機能を搭載しながらも,その中核となるカーネル部分はWindows NTそのものである(「Built On NT Technology」という表記からも明らかだろう)。つまり,OSの安定度やスムーズなマルチタスキングは,Windows 98の比ではないのである。2個までの対称型マルチプロセッサ(以後,デュアルプロセッサという)にも対応しているうえ,大容量メモリ(最大4Gバイト)を搭載した環境でも効率よくかつ非常に安定した運用が可能である。ユーザーモードとカーネルモードを完全に分離したアーキテクチャを採用し,アプリケーション間でメモリを保護する機能はもちろんのこと,動作不安定を引き起こすメモリリークを防止する機能なども搭載することで,Windows NT 4.0を上回る信頼性を達成しているという。

Fig.14 Windows NTアーキテクチャ

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Windows NTのシステムは,その信頼性を確保するために,ユーザーモードとカーネルモードと呼ばれる2つのパートから構成されている。OSの中核となる部分はカーネルモードで,ユーザーアプリケーションはユーザーモードで,それぞれ動作する。ユーザーのアプリケーションをOSの中核から分離して動作させることにより,そのアプリケーションがOSの動作不安定を引き起こす行儀の悪いものであっても,影響を最小限にとどめることができる。このような構成は,Windows NTだけではなく,UNIX系のOSでも広く採用されている。

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