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head1.gif 4.8 ディスクデフラグツール

 Windows 95やWindows 98には,ディスク上に断片化して分散しているファイルを最適化し,アクセス速度を向上させるためのデフラグツールが標準で搭載されていた。一方,Windows NTには標準ではデフラグツールが用意されていなかったので,別途サードパーティ製のデフラグツールを購入する必要があった。しかしWindows 2000には,デフラグツールが標準で搭載されている。[コンピュータの管理]ツールの[記憶域]−[ディスクデフラグ]を選択すると,右側のエリア(詳細ペイン)にデフラグツールが表示される。

Fig.4-24 デフラグツール
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 ディスクを選択して[分析]を実行すれば,その時点における断片化の状態が表示される。必要に応じて[最適化]を実行すると,ディスクが最適化され,結果が表示される。

Fig.4-25 ディスクの分析と最適化
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 ただ,RC2で最適化を試みても,完全に最適化されるわけではないようである(最適化が終了しても,再度最適化するように勧められる)。おそらく,この問題は製品版で修正されるのだろう。

 また,Windows 2000に標準搭載されているデフラグツールには,Windows 98のデフラグツールと比べると劣る点もある。Windows 98と同様にWindows 2000にもタスクをスケジューリングして自動実行させる機能は実装されているが,Windows 2000ではデフラグ処理をタスクとして自動化し,定期的に実行させることはできない。この問題が仕様なのか,それともRC2の不具合であり,製品版では改善されるのかは不明である。

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