5.1.5 デマンドダイヤルルーティング
上記以外にWindows 2000の[ルーティングとリモートアクセス]サービスでサポートされている新しい機能に,デマンドダイヤルルーティングがある。この機能を利用すると,リモートネットワークにアクセスする必要があるトラフィックが発生したときに,ルーターが自動的にダイヤルアップ接続するようになる。つまり,ダイヤルアップルーターと同様の機能を提供するのである。
たとえば,本社のLANと支店のLANがダイヤルアップ接続されているとしよう。このとき,支店のLAN上のコンピュータから本社のLAN上のリソースにアクセスするような接続要求が発生すると,自動的にWindows 2000が本社のLANにダイヤルアップし,本社のリソースにアクセスできるようになる。しかも,PPTPやL2TPなどのプロトコルを利用できるので,セキュリティ上も安全なネットワークを構築できる。
Fig.5-13 デマンドダイヤルルーティングの概念
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