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head2.gif 6.4.3 セッションのリモート制御
 ほかのセッションをリモート制御するには,[フルコントロール]のアクセス権限が必要となる。アクセス権限を設定または確認するには,[ターミナルサービス構成]管理ツールで[接続]を開き,構成したいRDP-TCP接続を右クリックして[プロパティ]を選ぶ。[RDP-TCPのプロパティ]ダイアログボックスが表示されるので,[アクセス許可]パネルを開き,権限を設定または確認する(Fig.6-5)。

 セッションをリモート制御するには,[ターミナルサービスマネージャ]を起動させ,監視したいセッションを右クリックして[リモート制御]を選択し,[リモート制御]ダイアログボックスを表示する。このとき,セッションを共有するまえに,共有を解除して本来のセッションに戻るためのホットキーを指定しなければならない。[ホットキー]を設定して[OK]ボタンを押すと,ユーザーセッションの監視が始まり,ユーザーセッションを操作できるようになる。

Fig.6-12 セッションのリモート制御(クリックで拡大可能)
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Fig.6-13 ユーザーセッションの監視を始めたところ(クリックで拡大可能)
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 制御レベルが[セッションと対話する]であれば,リモート制御セッションに移行することで,監視対象となるセッションとすべての入出力が共有される。このとき,制御する側のコンピュータ(管理者側のコンピュータ)では,リモート制御されるクライアントセッションが採用している画面解像度をサポートしていなければならない。

 shadowコマンドを使用すると,ほかのセッションをリモート制御することもできるが,コンソールセッションからほかのセッションをリモート制御することはできないし,逆にクライアントセッションからコンソールセッションをリモート制御することもできないので注意してもらいたい。

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