6.5.2 コマンドラインユーティリティ
ターミナルサービスの管理ユーティリティは,コマンドプロンプトから起動することもできる。ただし,Windows NT 4.0でサポートされていた,tscfg, qobject, peruser, regfix, c2config, migrare, rmvlnksの7つは,サポートされなくなっている。
Table 6-4 ターミナルサービスのコマンドラインユーティリティ
分類 | 名前 | 機能 |
クエリ情報 | qappsrv | ネットワーク上のすべてのターミナルサーバーを一覧表示する |
qprocess | ターミナルサーバーで実行中のプロセスにかかわる情報を表示する | |
qwinsta | ターミナルサーバー上のセッションにかかわる情報を表示する | |
quser | ターミナルサーバー上のユーザーセッションにかかわる情報を表示する | |
セッション管理 | tscon | 別のターミナルサーバーのセッションに接続する。Windows NT Server 4.0, Terminal Server Editionのconnectコマンドから変更された |
tsdiscon | ターミナルサーバーのセッションからクライアントを切断する。Windows NT Server 4.0, Terminal Server Editionのdisconnコマンドから変更された | |
tsshutdn | ターミナルサーバーをシャットダウンする。Windows NT Server 4.0, Terminal Server Editionのshutdownコマンドから変更された | |
tskill | プロセスを終了させる。Windows NT Server 4.0, Terminal Server Editionのkillコマンドから変更された | |
logoff | セッションからユーザーをログオフし,サーバーからセッションを削除する | |
rwinsta | セッションを初期値にリセットする | |
shadow | ほかのユーザーのセッションを監視する | |
msg | ユーザーまたはグループにメッセージを送信する | |
構成 | tsprof | ユーザー構成がコピーされ,プロファイルのパスが変更される |
cprofile | ユーザー固有のファイルの関連付けをユーザープロファイルから削除する | |
flattemp | フラットな一時ディレクトリが有効または無効になる | |
chlogon | ターミナルサーバーへのログオンを一時的に禁止する | |
chgport | MS-DOSプログラムとの互換性を保つために,COMポートのマッピングが変更される | |
アプリケーション管理 | chguser | 現在のユーザーに対する.iniファイルのマッピングが変更される |
register | システムのグローバルコンテキストで実行するようにアプリケーションを登録する | |
bgtrace | デバッグのトレースが有効または無効になる |
以上のコマンドラインユーティリティを,[ターミナルサービスクライアント]のコマンドプロンプトから単純に実行した場合(Fig.6-18)と,ターミナルサーバーにTelnetでログインしてから実行した場合(Fig.6-19)の画面例を示しておく。いずれにせよ,同じ結果となる。このように,Telnetからでも利用できるので,システム管理者はMS-DOSやUNIXなどのコンピュータからターミナルサーバーにTelnetでログインし,コマンドラインからターミナルサービス管理ツールを実行して,サーバーを管理することができるようになる。
Fig.6-18 [ターミナルサービスクライアント]のコマンドプロンプトから実行した場合(クリックで拡大可能)
Fig.6-19 ターミナルサーバーにTelnetでログインしてから実行した場合(クリックで拡大可能)
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