ADSL事業者各社の12M ADSLサービスが出揃った。まずは、12M ADSLの概要についておさらいしておこう。特徴は、大きく分けて以下の3つだ。
8M ADSLと比較すると、12M ADSLはさまざまな面で性能が向上している。うれしいのは、8Mサービスとの料金の差が最小限(フレッツ・ADSLで100円)に抑えられていること。このような点から、今後のADSLの主流は12Mbpsに移っていくものと思われる。
それでは実際に、ADSLユーザーの動向を見てみよう。
利用している回線速度の分布(図1)では、64.4%が8Mサービス、9.1%が12Mサービスユーザーという結果になった。今回の調査は、各社の12Mサービスがまだ出揃っていない10月上旬に実施されたため、このような結果になったようだ。各社のサービスが開始された現在では、12Mユーザーがさらに増えているものと思われる。とくに11月からは、全国をエリアとするフレッツ・ADSLの12M版「フレッツ・ADSL モア」が始まったので、12Mサービス対応エリアの拡大とともに、利用者の割合は上昇するだろう。