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日本におけるCATVインターネットの利用者数は、約180万世帯(9月末現在。総務省発表の報道資料による)。インターネット接続を提供する局も274事業者と、ADSLに次ぐ大勢力だ。しかし、地域ごとに事業者が細分化されているため、利用者アンケートを実施しても、その全体像をつかむことが難しい。今回も、「J-COM」や「ZAQ」「イッツコム」といった比較的大きい事業者を除くと、利用者が数千人規模の「その他のCATV」に分類される小さな局を利用している人が全体の6割近くを占めている。 そんなCATVインターネットで注目したいのは、ほかのブロードバンド接続にはないサービスが利用できるという点だ。たとえば、ADSLと比較すると、局からの距離や環境に関係なく、安定した通信速度が期待できるし、インターネットだけでなく多チャンネル放送も同時に楽しめるというメリットがある。 図31では、CATVインターネットを選んだ理由として、42.9%の人が「テレビ(CATV)の視聴」をあげている。また、「ADSLより通信が安定していそう」(29.1%)、「ADSLは距離が遠くて利用できない」(10.9%)といった接続の優位性を理由にあげた人の割合も多い。
図32は、CATVインターネット利用者に、下りの実効速度を聞いた結果だ。1M〜2Mbpsの人が30.4%と最も多く、前回の調査(3月27日〜4月10日に実施)とほほ同じ結果となった。また、それ以外の部分でも前回とほぼ同じ人数分布になっている点に注目したい。この半年では、メニューにおける通信速度が変わっていないか、たとえ増速されていても、利用者数の増加に設備が追いついていないのか、どちらかだろう。
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