今年3月、ネットバンキングを不正に利用して他人の口座から1600万円を盗んだ男が逮捕されるという事件があった。この事件をきっかけに、ネットバンキングの安全性に関心を持った人も多いのではないだろうか? とはいえ、使い方にさえ気をつければネットバンキングはとても便利なサービスだ。いったいどれくらいの人が利用しているのだろう。
図4を見ると、ブロードバンド利用者で59.3%、ナローバンド利用者は52.1%が「利用している」としており、普及率は高いといえる。利用している銀行(図5)では、1位「ジャパンネット銀行」、2位「イーバンク銀行」と、ネット上での決済手段を取り揃えるインターネット専業銀行の強さが光る。都銀では、早くからネットバンキングサービスを開始していた「三井住友銀行」が3位につけている。
前ページの図6は、これまで紹介した3つの利用方法と、だれもが利用しているであろう「メール」のほかに、どのような目的でインターネットを使っているのかを尋ねたものだ。「ニュース閲覧」「天気/地図/路線検索」といった情報収集のためにネットを使っている人が多いのは予想通り。手軽に調べ物をできるのは、インターネットの大きな魅力だ。ブロードバンドとナローバンドの差に目を向けると、「無料のストリーミング映像を見る」で、ブロードバンド利用者の方が2倍以上多くなっている。映像を気軽に見るには、一度に多くのデータを受信できるブロードバンドの方がいいということだ。