気軽に参加でき、趣味を同じくする仲間たちと話し合える掲示板は、インターネットならではの大きな楽しみの1つ。しかし、基本的には顔も見知らぬ者どうしが話し合うコミュニティであるだけに、それなりのマナーはわきまえておかないとひんしゅくを買ってしまうこともある。あまりたびたび失敗を繰り返すと、その掲示板の利用者たちから排斥され、いわゆる「叩き」にさらされて精神的ダメージを負うこともあるので注意が必要だ。
といっても、いくら相手の顔が見えないネットとはいえ、基本的には人間どうしのやり取りなので、顔を合わせたコミュニケーション時と常識がそれほど変わるわけではない。基本的には「他人にやられて不快なことは、自分もやらない」ということを頭に置いておきさえすれば、さほど大きな間違いはしでかさないで済むはずだ。それでは具体的に、トラブルを起こさないための基本的な心構えを、以下に紹介していこう。
掲示板に参加する前に、
流れをつかまないとダメ！
他人が開設している掲示板に初めて書き込みをするときは、まずそれまでの話の流れをつかむようにしておこう。掲示板には、その掲示板ごとに独自の方針や雰囲気があり、交わされている会話もそれに沿ったものとなっている。この流れを無視して書き込むと、ひんしゅくを買いやすいのだ。
なるべくなら、書き込む前に過去の書き込みをさかのぼってみた方がいいだろう。もし過去の書き込みを保管するログ倉庫などがあったら、それを当たってみるのもいい。とはいえ膨大なログすべてを見るわけにもいかないが、できる範囲で調べておくのがマナーだ。
過去ログを参照すれば、自分の書き込みたい話題がその掲示板にふさわしいかどうかもだいたい判断できるし、雰囲気もつかめるはずだ。くだけた言葉遣いでいいのか、それともある程度フォーマルにした方がいいのかといったこともつかんでおこう。
マナーを欠いた質問の
仕方はダメ！
掲示板を利用する際、何かを質問するときはとくに注意が必要だ。過去に何度も同じ内容の質問が書き込まれていた場合などに、またそれを繰り返されると、その掲示板の常連さんたちも嫌気がさしてしまう。
掲示板のレベルに合わない質問も禁物だ。初心者向けの掲示板で高度すぎる質問をしてもまともな答えは返ってきにくいし、逆に上級者向けの掲示板で基本的すぎる質問をするのも不興を買いやすい。検索サービスを使えば答えが簡単に見つけられる語句レベルの疑問ならば、自分で検索した方が手間もかからない。
パソコン関連の質問をする場合などは、自分がどういう環境で困っているのかもきちんと明記しておこう。環境がわからなければ答えられない質問も多い。
また、個人で開設している掲示板の利用者は、別にお金をもらって書き込みをしているわけではない。質問に対しての答えは、あくまで相手が善意で書き込んでくれているだけなのだ。だから答えが返ってこないからといって文句を言ったりするのは、最悪の行為だ。そして、返答がもらえた場合にはきちんとお礼を伝えるのも忘れないようにしよう。
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