99年12月、日本初のADSLによるインターネット接続サービス(試験提供)が開始された。ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line:非対称デジタル加入者線)は、従来の電話回線(銅線*1)を利用して最大で約6Mbpsの接続スピードを実現する技術。米国ではすでにサービスが提供されており、日本でも郵政省とNTTが導入に向けて検討を重ねていた。
今回サービスを開始したのは、NTT東日本・西日本、NTT-ME(エムイー)、東京めたりっく通信、NTTコミュニケーションズ(OCN)、ニューコアラなど(241ページで料金・URL・連絡先を一覧で紹介)。ただし、試験サービスのため東京、大阪、大分の一部地域に限っての提供となっている(詳細はhttp://www.ntt-east.co.jp/release/9912/991209_1.htmlを参照)。本格サービスへの移行および他の地域への拡大は、試験サービスの結果如何といった状況だ。今年6月には、郵政省の諮問機関「デジタルアクセス技術に関する研究会」により何らかの指針が報告される予定なので、正式な決定はそれを待とう。