この春、宝生舞さんがCMに登場する「花王ソフィーナ・レイシャス」のホームページは、彼女の持つ芯の強さ、潔さ、凛とした女らしさがイメージキャラクターとしてぴったり、とたたえている。スタジオ入りした舞さんの印象もその通りだった。

「何に対しても真剣に集中して考えて、“一生懸命”っていうのが、私自身のスタイルなんです。仕事とプライベートで分けるのではなく、どちらのときも私らしくいたいし。その代わり、真剣勝負とリラックスのメリハリをつけるようにしています」

　真剣勝負の撮影を終えたあとに、帰宅してからまずするのがメールチェック。VAIOノートで友だちとのメール交換をするのは毎日の習慣だという。

「どうしてものときはVAIOを持って出ますが、基本的にパソコンは家で使います。帰ったとき、一通もメールが来ていないと寂しいですね。自分で出すメールは文章だけのときもあるし、デザインした画像を送ったりもします。洋服が好きで、そのデザイン用に大好きなMacも使っているんですよ。実はいまひそかに、実現させたいとがんばっているところ」

　シンプルで、着る本人が表現体となれる服だという。趣味のような楽しみも、集中してやっていると遊びの粋を超えてしまう。舞さん、疲れない？

「部屋に座りこんでると一つの考えにハマリやすいでしょう？　私、一日に6キロのウォーキングをしてるんですよ。時間帯は決まってませんがジャージ着て（笑）歩いてる。動くと発想が変わるし、気持ちが整理されてきます。それでふと発見したことをまたメールで伝えたくなったりもするんです」

　パソコン歴は3年ほど。「とくにインターネットを始めてから言葉の大切さを前より強く感じますね。うそをつこうと思えばつけるのは怖い。頭だけで考えたり作ったりしないように、気を付けています」

　これから「女優としてはどんな役でもやってみたいし、人間としても成長したい」という舞さん。「どうしてもつらいとき、くやしいことがあったときは、部屋で思いっきり泣く！　でもホントはそのあと、抱きしめてくれる人がいたら、いいですよね」

　強い光を放つ瞳がちょっといたずらっぽく笑った。

インタビュー/成川ゆかり