この夏、大注目のドラマ『催眠』（TBS系）で記憶障害を持つ主人公・由香役に挑戦する朝香さん。

「記憶が消えるなんて自分では想像もしないことだから、難しいですね。相手役の稲垣吾郎さんとも、ストーリーの最初は普通のカップルなのに、医者と患者の難しい関係になっちゃうし…」

　その“普通の恋人時代”のシーンで、タイトルバックにもなる部分を北海道ロケで収録してきたばかり。

「こんな幸せなふたりだったのに、って毎回見ている人が切なくなっちゃうだろうな〜。羊が丘とか、観光名所でのロケが多くてけっこうたいへんでした。でも、おいしい海の幸はしっかり食べてきましたよ。あと、札幌ラーメンもね。私は本来とんこつラーメン党なんですが、札幌の味噌バターはおいしかった！」

　意外にも北海道はこれが初めてだったという。

「せっかくだから、“北の大地より”とかってタイトルで友だちにメールしたくて（笑）、ノートパソコンを持って行ってたんですよ」

　パソコンでインターネットを始めたのは約2年前。

「周囲の人がメールアドレスを教え合ったりしているのを見て、私も一応やらなくちゃと思ったんです。いまはもう、インターネットは常識になってますよね」

　友だちの誕生日などにはグリーティングカードをインターネットで送ったりもする。

「ちゃんと当日に届くように指定して送るんです。誕生日の朝一番に、そんなメールが来てるとうれしいじゃないですか。いま、天使の絵柄のグリーティングカードがお気に入りで、よく使ってます」

　明るくて活動的なイメージの朝香さんだが、こまやかな気配りをインターネットの使い方に発揮しているのだ。

「クルマの運転やマリンスポーツはやっぱり大好きですけどね。この夏はドラマに全力投入です。私自身は子どものころの夏、海や山で遊んだ思い出がいっぱいあるのに、ドラマの由香は子ども時代の記憶がない。それだけでもコワイというより切ないドラマだと思います」

　心のヒダをのぞくような難しい役をこなして、また魅力も人気も増すに違いない朝香さんの夏が、来る。

インタビュー/成川ゆかり