新曲『SEVEN SEAS』でノッている七瀬さん。前曲からプロデュースを担当している布袋寅泰さんとも「兄妹みたいって言われるくらい、いい感じ」

　カッコよくてグングン広がるイメージは、七瀬さんの詞、声とピッタリ合って、聴いていて気持ちがいい。

「歌詞の中にFlying overという言葉があるんです。好きな人を思うとき、その一瞬が時空を超えて、ずっとつながっていられると感じる…そんなイメージ。この曲は、車の中とか、外に連れていって聴いてもらいたいなと思います」

　彼女の詞に対する思い入れは、公式ホームページの本人メッセージにもよく語られている。

「自分で更新できるようにしてもらっているので、思い付くとアップロードしてます。もともと音をMacで作ったりはしていたんですが、インターネットを始めたのはライブツアー中に“何かオモチャが欲しいな”と思って、ザウルスを買ったのがきっかけ。最近はノート型パソコンを持ち歩くことが多いですね。仕事の連絡はほとんどメールだし、小説や文を作るのにも使っています」

　ライブツアーや旅先にも持っていく。

「今年は夏の前に“人生最後の日焼け”とか大げさなタイトルを付けて南の海に行ってきました。私、タイトルを付けるのが大好きなんですよ。そうしたら海の魅力に取りつかれたみたいで、来年もまた“21世紀初の日焼け”（笑）とか言って、行くかもしれない」

　5月までのライブツアーは秋にビデオ＆DVDとして発売される。次のアルバムやライブツアーも準備中？

「またやり出すでしょうね。ライブあっての私ですから。ライブとレコーディングのバランスがとれて、いい音楽活動ができるんだと思います。旅も大好きだし」

　インターネットで旅先の情報収集をしたりもする。

「行ってみたいのは、キューバやスペイン。人も音楽も“熱い”ところがいい」

　ほっそりして見えて鋭角的な線や熱さがある。そんな彼女がホームページで見せてくれる素顔の言葉、そしてこれからの音楽、熱いライブにもっと触れたい。

インタビュー/成川ゆかり