作成した自分専用のユーザーアカウントは、本人でなくともユーザー名とパスワードさえ正しければ利用できてしまう。アカウント作成時は他人に分かりにくいユーザー名やパスワードを指定するのが鉄則だが、念のために指定したIPアドレス以外からはこのアカウントを使用できないようにしておこう。だれかにユーザーアカウントを知られても、IPアドレスが一致しなければログインできないようになる。サーバに不正侵入される可能性をかなり減らせるぞ。
なお、ログインできるIPアドレスは、自分の使用ISPや学校、会社などを指定するといい。自分だけはどこからでもサーバを利用できる。
WarFTPdではインストール時にサーバとして公開するフォルダ(ルートディレクトリ)を設定する。インストールが完了するとルートディレクトリ内にpub、uploadなど4つのサブフォルダが作られる。それぞれ一般公開、アップロードなど用途に応じた設定がされており、そのまま利用できる。
しかし、共有したいファイルが保存されているフォルダを、そのままサーバの一部として公開することもできる。動画ファイルやMP3ファイルを既に置いてあるフォルダに外部からアクセスできるよう設定するのだ。
公開するフォルダはサーバ上に仮想フォルダとして登録され、ルートディレクトリとは全く別の場所にあっても同じサーバ内にあるかのように見せかけることができる。仮想フォルダの追加はユーザーアカウントの作成と同じく、ユーザーマネージャで行う。
また、サーバにフォルダを追加したら、そのフォルダにパーミッション(アクセス権限)の設定をする必要がある。アップロードやダウンロード、ファイルの削除など、ユーザーがそのフォルダ内でできる作業を指定しよう。