カラー液晶でデジタルの楽しさを広げる「YH-820MCB」

日本サムスンの「YH-820MCB」は、小型軽量なボディに5GバイトHDDを搭載したポータブルプレーヤー。音楽再生はもちろん、カラー液晶でPCのデジカメ画像も気軽に楽しめる。

» 2005年06月08日 00時00分 公開
[ITmedia]
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 日本サムスンの「YH-820MCB」は、小型軽量なボディに5GバイトのHDDを搭載したポータブルオーディオプレーヤーだ。小型HDD搭載プレーヤーというジャンルではiPod miniの人気が高いが、本製品にはカラー液晶を始めFMラジオや立体音響効果「SRS WOW」など独自の機能を多く搭載しており、注目に値する1台だ。

photo YH-820MCB。右はサムスンダイレクト限定モデルとなるバイオレッドモデル。柔らかな紫色がアルミ製ボディにマッチする ※写真のバイオレッドモデルは外観が製品版とは一部異なります

薄型ボディは想像以上の軽快さ

 まずは本体をチェックしてみよう。49.8(幅)×88.1(高さ)×13.8(奥行き)ミリ・84.5グラムというサイズは数字だけを取り上げるとイメージしにくいかもしれないが、手にしてみると非常にコンパクトであたかもスリムな名刺ケースのような印象だ。アルミ製のボディは角に適度のカーブが設けられており、良好なホールド感を演出している。

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13.8ミリと薄いが持ちにくいということはないYH-820MCB
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右側面(上)と左側面。角の処理がよく分かる

 前面には1.5インチ(128×96ピクセル)のカラー液晶を搭載している。メニュー項目や曲名、アーティスト名はもちろん、JPEG画像の表示も可能だ。操作インタフェースも前面に集中しており、液晶の下には「早戻し」「再生/停止」「早送り」の3ボタン、さらに下には「メニュー」「選択」「項目スクロール」の各項目が十字に配置されている。液晶は“さすがサムスン”という美しさで、モノクロ液晶のポータブルプレーヤーに慣れた目には非常に新鮮に映る。

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液晶サイズは1.5インチ。最新の携帯電話に比べればやや小さいともいえるが、十分な美しさだ
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各ボタンは「カチ」っという快適な押し心地

 搭載されている5GバイトのHDDには、最大で約1250曲の音楽データを収録できる。再生可能なファイル形式はMP3とWMAで、それぞれ8Kbps〜320Kbps/48Kbps〜192Kbpsまでのビットレートに対応する。電源には内蔵リチウムイオン充電池を使用し、消費電力が多くなりがちなカラー液晶を搭載しながらも最大約8.5時間の連続再生が行える。

直感的な音楽再生が可能なインタフェース

 楽曲の転送には付属の「Samsung Music Studio」を使用する。Samsung Music StudioではCDからのMP3/WMAファイル作成やプレイリストの作成、YH-820への転送までが行えるほか、ID3タグの編集も可能だ。もちろん、すでにPC内部にある音楽ファイルのインポートも行える。

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Samsung Music Studio
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ファイルごとはもちろん、フォルダ単位でのPC内部の曲をインポートすることもできる

 Samsung Music Studioは左上が「プレーヤー」、左が「プレイリスト」、右上が「ファイルリスト」、右下が「ポータブルプレーヤー」となっている。転送は簡単で、「プレイリスト」もしくは「ファイルリスト」から転送したい曲を選んでドラッグ&ドロップするだけ。CDから直接転送することはできず、いったんMP3かWMAにリッピングした後に転送することになる。

 楽曲を転送すれば、再生の準備は整う。「MENU」キーでメニュー画面を呼び出し、「ライブラリ」から「アーティスト」あるいは「アルバム」「曲」「ジャンル」「プレイリスト」のいずれかを選択すれば再生が開始される。ボリューム用の専用キーは設けられていないので、音量調整を行うには再生画面を呼び出した上で、上下スクロールキーで操作する必要がある。

 しかし、どの画面を呼び出している状態でも「MENU」キーを押せばメインメニュー画面に戻ることができるので、操作に迷うことはほとんどない。FMラジオやフォトビューワも備える多機能機種だが、「MENU」キーで“一階層戻る”、「SELECT」キー“決定”、上下スクロールキーで“選択”という操作インタフェースは統一されており、初めてさわる場合でもスムーズに操作できる。

 音質も良好だ。付属のヘッドフォンで視聴したところ、やや高音域を強調する感があるものの、全体的にはヌケのよい、クセのない音質を楽しめる。アクセントをつけたいときに重宝するのが、イコライザと「SRS WOW」だ。

 イコライザ設定からはジャズ/クラシック/ポップス/ロック/バスブーストの6種類のほか、「WOW」「SRS」「TruBass」が選択できる。SRS WOWは擬似的に3Dサラウンド再生を行う「SRS」、低音を強化する「TruBass」、音像を明確にする「Focus」から構成される特殊音響効果。

 本製品で利用できる「WOW」はSRSとTruBassを同時に適用することによって、ソースに3D音像と重低音を付加できる。「SRS」「TruBass」「Focus」については、0〜10の間で効果に強弱をつけることができるので、好みに応じた効果を生み出すことができる。

旅行の写真もみんなで楽しめるカラー液晶

 本製品が搭載しているフォトビューワは、カラー液晶を搭載した本製品ならではの機能だ。付属ソフトの「Samsung Multimedia Studio」を利用すれば、本製品への画像転送やスライドショーの作成、フォーマット変換などのほか、ビデオファイルの画面キャプチャーなども行える。なお、本製品はUSBマスストレージクラスに対応しており、マイコンピュータ上からはディスクドライブとして認識されるが、画像を表示させるためにはSamsung Multimedia Studioを利用して画像を転送する必要がある。

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Samsung Multimedia Studio
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PCからはリムーバブルディスクとして認識されるが、画像ファイルをドラッグ&ドロップしても液晶に表示させることはできない

 PCの画像を転送するには、Samsung Multimedia Studioで画像を選択したのちに右クリック、もしくは「ファイル」メニューで「画像をデバイスに書き出し」を選択するだけと非常に簡単。転送時には、本体の液晶サイズ(128×96)に合うよう自動的にリサイズされるので、元画像の大きさを気にせず気楽に転送できる。PCとの接続インタフェースは高速なUSB 2.0なので、大量の画像ファイルを転送する際にもストレスは感じない。

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転送時には自動リサイズのほか、拡大/縮小の比率や幅と高さを指定することも可能だ
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PCにしまい込んでいた旅先の写真も転送しておけばみんなで楽しめる。「海外旅行」や「キャンプ」などスライドショーを事前に作成しておけばさらに楽しみ方は広がる

 転送した画像を見るには、YH-820MCBのメインメニューから「フォト」-「アルバム」と選択すればよい。事前にSamsung Multimedia Studio上でスライドショーを作成、転送してあれば、同じく「フォト」-「スライドショー」と選択すれば作成したスライドショーが楽しめる。「アルバム」はファイル名の昇順に画像を表示するだけなので、旅行やイベントごとにスライドショーを作成しておけば、より楽しめるだろう。

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スライドショー作成画面。画面切換のタイミングも詳細に指定できる
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Samsung Multimedia Studioは高機能な画像編集ソフトとしても活用できる

 Samsung Multimedia Studioではこうした転送ソフトとして利用できるほか、多機能な画像編集ソフトとしても利用できる。各種の画像エフェクト、ファイルフォーマット・サイズの一括変換機能などのほか、レイヤーも利用できる。また、PCカメラが接続されていれば、映像をAVIファイルとして保存することも可能だ。


 本製品は名刺ケース大というコンパクトなサイズだが、5GバイトのHDDや連続8.5時間再生というオーディオプレーヤーとして十分な機能を持つほか、カラー液晶と使い勝手のいい転送ソフトで“撮りためたデジカメ画像をみんなで楽しむ”という使い方を提案している。まさに、デジタルの楽しさを広げる1台といえるだろう。

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提供:日本サムスン株式会社
制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2005年12月31日