デジカメや携帯電話の普及によって、メモリカードの需要が近年急速に伸びている。そんな中、トップシェアを誇るのがサンディスクのメモリカードだ。同社の強さの秘密を分析してみた。
メモリカードの大容量化と低価格化が進み、ギガバイトクラスの製品が手軽に買える時代になった。デジカメを新調する際に、より大容量のカードを一緒に購入したり、外出先で容量不足になり、コンビニなどで追加購入するケースも増えている。中には、データをPCに転送せず、撮影済みのカードをそのまま保存しているユーザーもいるそうだ。
では、今いちばん売れているメモリカードはどこの製品なのだろうか? ショップには数多くのメモリカードが並んでいるが、せっかく購入するなら信頼できるメーカー品を選びたいところ。最新の「BCNランキング」(2007年1月〜8月)のデータを基に、現在のメモリカード市場の勢力分布を見てみよう。
上のグラフは、SD&SDHC、micro SD、コンパクトフラッシュ、メモリースティックの4規格についてのメーカー別販売枚数のシェアをグラフ化したもの。メモリカードの中で、安定して需要のあるSD&SDHCカード部門では、サンディスクが首位を獲得。さらに、携帯電話に採用され、最近伸びているmicro SDと、主にデジタル一眼レフ機に使われるコンパクトフラッシュでも同じくサンディスクがトップを走っている。ソニー製品用のメモリースティックについては当然ソニーが首位だが、第2位はサンディスクだ。
この結果、全メモリーカードを合わせたトータルのシェアでは、サンディスクが17.4%を獲得し、大手家電メーカーやPC周辺機器メーカーを抑えてトップを独走中。メモリカードの専業メーカーとしての強みを発揮している。
多くのユーザーがサンディスク製品を選ぶ理由として考えられるのは、やはりナンバー1メーカーとしての信頼性の高さだろう。メモリカードがまだ高価だった数年前の状況であれば、より大容量を得たいために、価格の安さだけで製品を選んでいた人もいたはずだ。しかし、カードの大容量化と低価格化が軒並み進んだ現在では、わずか数百〜数千円の金額差を惜しんで無名の激安カードを買うよりも、安心して使えるブランド品を選んだほうが賢い。そんな心理が働いているのかもしれない。
ネット上の書き込みなどを見ると、カメラとカードの相性の問題がときどき報告されている。たとえ高価で高性能なデジカメを購入しても、カード側の問題でカメラの性能をフル発揮できなければ本末転倒である。特に、連写やムービー機能にこだわる場合は注意が必要になる。
だからこそ「サンディスク」というブランドにますます注目が集まっている。サンディスクの信頼性は、多くのデジカメの推奨品に挙げられていることからも明らかだ。例えば今、写真愛好家の間で大きな話題を集めている11月発売のニコンデジタル一眼レフ「D300」のニュースリリースを見ると、秒間8コマ・最大100コマまでの高速連写を可能にする対応カードとしてサンディスク製品の名前が記されている。また、フルHD対応の小型デジタルムービー三洋電機「Xacti DMX-HD1000」でも、推奨品としてサンディスク製品が記載されている。
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提供:サンディスク株式会社
制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2007年9月30日