ユニデンの液晶テレビは、高いコストパフォーマンスとシンプルに割り切った内容で、“デジタル放送への手軽な移行手段”を提供している。19型地上デジタル対応テレビ「TL19TX1」はその最たる例といえるが、今回新たに地上/BS/110度CSデジタル対応の「TL19BX1」が追加されたことで、幅広い移行ニーズに対応可能だ。
テレビは万人によって購入され、そして、利用される家電機器だ。昨今ではデジタル化、薄型化、多機能化といった業界・市場全体の大きな変革により、テレビの先進的な面ばかりがアピールされる傾向があるが、決してすべての消費者がそっちの方向を見ているわけではない。“なんだかキレイらしい”デジタル放送への移行をにらみつつも、「これまでどおり、簡単に、快適に使えるもの」「少しお金を貯めれば買える程度の値段」といった条件を満たす製品が出てこないかぎり、既存のテレビをギリギリまで使い続けるつもり、という一般消費者も多いに違いない。
2005年に液晶テレビ市場へ参入したユニデンは、コストパフォーマンスの高さで「庶民派」を標榜しつつ、映像の見やすさや親しみやすい操作性など、テレビとしての基本性能を着実に踏み固めてきた。そして、その意識は(最上位モデルの42型・フルHDパネル搭載「TL42DZ1」に至るまで)すべての機種に貫かれている。
それを最も顕著に示した製品といえるのが、昨年7月に発売された地上デジタル対応19型ハイビジョン液晶テレビ「TL19TX1」だ。パーソナル向けの画面サイズに、地上デジタル放送チューナーを搭載しつつ、4万円台という低価格を実現。2011年にアナログ地上放送停波を控えるという、この“微妙な時期”に一人暮らしを始める人々に、いわば、現実的な選択肢を提供している。
そして、今回新たに発表されたのが、内蔵チューナーを地上/BS/110度CSデジタル放送対応にした、19型ハイビジョン液晶テレビ「TL19BX1」である。直販価格で5万4800円となっており、「TL19TX1」との価格差は8000円。BS/110度CSデジタルが必要かどうかに応じて、いずれかの機種を選べるようになったわけだ。寝室や書斎、子ども部屋に設置する2台目、3台目のテレビとして導入する層は「TL19TX1」で十分と思うかもしれないし、一人暮らしでも存分にデジタル放送の“質や量”を堪能したいというなら「TL19BX1」を選べばいい。
前述のとおり、内蔵チューナーの違いを除けば、「TL19BX1」は「TL19TX1」とほぼ同じ仕様・性能だ。カラーリングもホワイトとブラックの2種類が用意され、いずれも光沢の質感でまとめられている。外観上で目を引くのは、前面下部に配置された操作ボタン、および、ステレオスピーカーだろう。
当然ながらリモコンも付属するが、本体のボタンでも電源、チャンネル切替、音量調節、入力切替が行え、音量/チャンネルボタンはメニュー設定のカーソルキーとしても利用可能だ。さすがに足の指での操作を想定したというわけではなかろうが(大学時代には友人宅の床置きテレビでそうした風景を見かけたものだ……)、それも不可能ではないだろうなと思わせるほど(?)、本体ボタンのサイズと間隔には余裕が持たされており、非常に操作しやすくなっている。
また、スピーカーはデザイン上で目立っているだけではなく、音の聴き取りやすさにも貢献している。さすがに高低を広くカバーした音域出力とまではいかないものの、ニュースやテレビドラマなどの台詞はもちろん、わりと音の分離も悪くはなく、音楽番組なども気軽に楽しむ分には十分と感じさせるレベルだ。最大音量付近まで上げてしまわないかぎり、音が歪むようなことはないが、ヘッドフォン端子も前面に用意されているため、状況に応じて使い分ければいい。
ユニデンでは直販が中心となるため、従来から店頭展示を意識した絵づくりではなく、あくまでも一般的な家庭での室内環境を想定して各種調整を行っている。もちろん、「TL19BX1」でもその考えは同様だ。つまり、無駄に強調を施すことはなく、中間調の自然な色合い、自然な明るさを追求している。そして、それを実現しているのが、以下の3つの機能だ。
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提供:ユニデン株式会社
企画:アイティメディア営業本部/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2008年5月20日