さらに特筆すべきなのが、ソフトウェア面からの省エネ性能だ。LED AQUOS Sシリーズには、人の動きを感知する「ムーブセンサー」と、まわりの明るさを感知する「明るさセンサー」が搭載されているが、これらがなかなかインテリジェントな動作をするのだ。
まずムーブセンサーは、人がいなくなったら節電モードに移行、その後も人が戻らなければ自動で電源をオフにする2段階動作を行う。しかも節電モードは「映像あり約30%節電」と「映像なし音声あり約50%節電」という2タイプの設定が選べる。こういった選択の自由さはとてもありがたい。
一方の明るさセンサーは、室内の明るさを感知して、画面の明るさを切り替えるというもの。これは主な目的として、映像の見やすさや画質に寄与する機能だが、無駄な明るさを抑えてくれるという意味では、便利さとともに省エネにも貢献してくれる。
2つのセンサーは、複合的にも活用することができる。代表例が「照明オフ連動」と呼ばれる機能だ。これは部屋の照明が消えたとき、人がいれば明るさを調整し、人がいなければ電源を自動オフにする。ここまでくるともう、他の製品には手を出せなくなりそうなほどの便利さ。Sシリーズの省エネ性能と利便性の融合は、ここまできているのだ。
リモコンのボタンを押すだけで「節電モード」に移行できるのもSシリーズの特徴だ。その画質をチェックしてみたところ、確かにピーク輝度が低くなった分、ダイナミックレンジは狭くなるものの、映画や音楽ライブなど、クオリティー重視の映像をじっくり見ている時でもないかぎり大きな不満は起きない。何か作業をしながらの「ながら見」などには充分使えそうだ。しかも消費電力は、今回の視聴時には40ワット前後まで押さえられていることを確認した。もちろん映像の種類によってはもっと消費電力が上がるのだろうが、ここまでくると液晶テレビというより、白熱電球レベルの消費電力である。驚くべき事実だ。
省エネ性能に絶対的なアドバンテージを持つ、LED AQUOSのSシリーズ。しかし個人的には、情報端末としての使いやすさにも注目している。
Sシリーズには、専用ネットサービスの「AQUOS.jp」、地図やニュース、天気予報などを確認できる「Yahoo! JAPAN for AQUOS」、毎日新聞の記事を読むことができる(しかもタイトルなどを自動読み上げさせることもできる)「毎日新聞×DoTV」などが用意されているが、なかでもニコンとの協力で実現した「my Picturetown」(マイ・ピクチャータウン)には、多いに可能性を感じている。
my Picturetownは、インターネット上にアップロードした写真や動画を複数のユーザーで共有し、AQUOSで直接見られる機能。PCを日頃から活用している人にとっては、特に目新しいサービスとは感じないかもしれないが、これがテレビで利用できるようになると、とたんに活用の幅が拡がる、利用価値の高いサービスとなるのだ。
ここでまず、Sシリーズをどんな人が購入するか想像してほしい。もちろん、20代から40代の、PC活用世代にも魅力的な製品に映るだろう。しかしながら、地上アナログ放送は終了を間近に控えたいまどきは、高齢者層の買い替えも大いに予想できる。そういった人たちにとって、このテレビはこれまでとまったく別の世界を体験できる貴重なツールになる。
具体的な話をしよう。例えば息子夫婦は都会で暮らし、両親は田舎にいるとする。そういった場合、孫の写真1つを送るにもプリントアウトして郵送しなければならない。もちろん両親がPCを使えるようになればよいのだが、身近に使い方を教えてくれる人がいればまだしも、そう簡単に活用方法を覚えられないのも事実。いつの間にか双方とも面倒くさくなって、写真を送らなくなってしまった、というのが、よくあるパターンだろう。
そんなとき、AQUOSの「my Picturetown」機能が重宝する。この機能を使えば、一度使い方を覚えてしまえば簡単に、手軽に、しかも好きなときにさまざまな写真を送ったり、見ることができるようになるのだ。しかも、映し出されるのはフルHDの大画面。大きくリアルに映し出される孫達の画像に、田舎の両親は感動を覚えることだろう。
アップロードなど細かい作業が必要なのはPCに詳しい息子側だけ、両親はテレビのチャンネルを変えるかのごとく、気軽に写真のネット共有を楽しめるようになる。インターネット時代の便利さを、いままで無縁だった世代にも提供することができるようになるのだ。そういった点で、エポックメイキングなサービスといえるだろう。
このように、絶対的なアドバンテージを持つ省エネ性能と、単なるテレビではなく情報端末としても優れたユーザビリティーを持ち合わせるLED AQUOS Sシリーズ。映像の美しさも含め、幅広いユーザーにとって、かなり魅力的な製品であることは間違いない。
4月からエコポイント制度のベースとなる省エネ基準が変わり、現在販売されている多くの薄型テレビが対象から外れることになった。その数は、リビング用として主流となっている40V型でいえば、40機種から16機種へという具合にかなりの激減ぶり(2010年3月2日時点「2010家電エコポイント対象製品一覧表」より)。しかし、厳しい新基準のなかにあって、現行モデルがほとんどエコポイント対象のままになっているメーカーがある。それがシャープだ。
以前からシャープは、自社製品の省エネ性を強くアピールしてきたが、このたびの省エネ基準改正で図らずもそれが証明される格好となった。しかも驚くべきことに、LEDバックライトを搭載した「LED AQUOS」だけではなく、一般的なCCFL管を採用する昨年のモデルでさえ、かなりの数が対象として残っている。シャープのAQUOSシリーズは、映像の美しさや機能性だけでなく、省エネ性能においても格別のクオリティーを持っているのだ。
20V型 | 26V型 | 32V型 | 37V型 | 40V型 | 42V型 | 46V型 | 52V型 | 60V型 | |
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型番 | LC-20DX1、LC-20NE7、LC-20DE7 | LC-26DE7 | LC-32DE5、LC-32SC1 | LC-37DX1 | LC-40AE6、LC-40DX2、LC-40DX20、LC-40LX1、LC-40SE1 | LC-42DX1 | LC-46AE6、LC-46DX1、LC-46ES50、LC-46DX2、LC-46LX1、LC-46SE1 | LC-52AE6、LC-52DS6、LC-52ES50、LC-52RX5、LC-52DX2、LC-52AE60、LC-52LX1、LC-52SE1 | LC-60LX1、LC-60DS6 |
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提供:シャープ株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2010年3月23日