日本発“ホログラムディスク”国際標準化へ――オプトウエアが説明会(2/2 ページ)
“12センチ径でテラバイト”を実現する次世代大容量光ディスク技術「ホログラム」、その国際標準化で、国産ベンチャー・オプトウエアの独自ホログラム技術が採用された。標準化動向やホログラムの将来性について同社が語った。
TC44では今回、4つのプロジェクトが承認された。1つはHVD(ホログラフィック・バーサタイル・ディスク)で1度だけ記録可能な“HVD-R”の規格策定で今年3月からスタートする。HVD-Rの容量は200Gバイトになる予定。
2つめは30GバイトHVC(ホログラフィック・バーサタイル・カード)の規格策定で今年5月からスタート。3つめはHVD-ROMで100Gバイトの容量となる見込み。こちらは今年8月から技術的な議論が始まるという。4つめはHVDのケースの規格策定で、これも今年8月からスタートする予定だ。
「これまでのEcmaでの例だと、5〜6回ほどドラフトを出して最終的にEcmaの総会で承認され、ISOに提出という流れになる。これを考慮したタイムラインでは、HVD-Rが2006年の6月にはEcmaで承認され、2006年12月ぐらいまでにはISO標準となる見込み。HDV-ROMは2007年6月以降、HVCは2006年12月以降というスケジュールでISO標準となる予定」(青木社長)
「当初は業務用、いずれは民生機器への搭載も目指すというスタンスは変わらない。2006年中に業務用途向け、そして2008年頃に民生機器向けの展開を計画している」(青木社長)
なお、同社を含むHVD開発企業6社(オプトウエア、CMCマグネティックス、東亞合成、日本ペイント、パルステック工業、富士写真フイルム)は本日2月3日、HVD標準化/商品化の促進と普及を目指す「HVDアライアンス」を設立したと発表した。
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