検索
特集

静かさを手に入れる「ノイズキャンセリングヘッドフォン」をチェックバイヤーズガイド(2/2 ページ)

音楽を外で快適に聴くのに有効なのが「ノイズキャンセリングヘッドフォン」。以前から製品は存在しているが、ポータブルプレーヤーの本格普及を受けてか、今年は多くの新製品が登場した。最新機種の魅力をレビューで探った。

PC用表示 関連情報
Share
Tweet
LINE
Hatena
前のページへ |       

リーズナブルで初めての1台に最適――日本ビクター「HP-NC80」

photo
「HP-NC80」(レビュー)

 HP-NC80は実売価格で5000円台というリーズナブルさが特徴。オーディオ機器であるいう側面を持つ以上、高価な製品が存在していても何ら不思議はないが、ノイズキャンセルという最新トレンドを盛り込んだ製品としては、この低価格は非常に際だつ。

 オンイヤータイプのハウジングには、30ミリ径のネオジウムドライバーユニットを搭載するほか、ノイズキャンセリング機能についても飛行機などの騒音対策に効果的な「ワイドモード」と、地下鉄などより低域の騒音対策に効果的な「ローモード」と2つの動作モードを選択可能だ。

 いずれのモードでも極端なノイズキャンセルは行わず、中高域の伸びが感じさせるキャラクターを持つ。低音の押し出しはさほど強い方ではないが、それだけに聴いていてあまりストレスを感じさせないサウンドとなっている。折りたたみ機構も備えており、日常的に利用するヘッドフォンとしても選択できる。

小型化したノイズキャンセルの雄――ボーズ「QuietComfort3」

photo
「QuietComfort3」(レビュー)

 「QuietComfort 3」は、強力なノイズキャンセル能力と高音質で人気の「QuietComfort2」を小型化した製品。QuietComfort2はオーバーイヤータイプだったが、QuietComfort3はハウジングをオンイヤータイプとすることで小型軽量化を実現し、一層の軽快感アップを果たしている。

 170グラムという軽量さだが、電源は他製品で採用例の多い単四形乾電池ではなく、専用バッテリー。約20時間の連続利用が可能だが、長時間のフライトを伴う旅行などの際にはスペアバッテリーが必要になるかも知れない。

 非常にフィット感が高いイヤーパッドのため、装着感はあくまでもソフトで遮音性も高い。同種製品中でも最高レベルのノイズキャンセル能力を持っており、無音時のサーッという動作音もかなり小さい。35ミリ径のドライバーユニットを搭載しており、「いかもボーズ」らしい芯のあるサウンドを奏でてくれる。ただ、価格も4万7250円と最高レベル(直販サイト価格)なのが残念。

軽快さが魅力――ソニー「MDR-NC22」

photo
「MDR-NC22」(レビュー)

 「MDR-NC22」は今回紹介するなかで唯一、ヘッドフォンにカナル(耳栓)型を採用するタイプ。別筐体のノイズキャンセルユニットは非常に小型で、洋服などにとりつけても違和感なく利用できる。ユニットにはミュートボタンが用意されており、押している間だけ消音できる。電車内での利用にはうれしい機能だ。

 イヤーピースは耳栓型ながら、ユニット部の大きさは通常のインナーイヤータイプと同程度という独特形状ヘッドフォンが組み合わされている。ドライバーユニットのサイズは、同社インナーイヤータイプの最高峰「MDR-EX90SL」と同じ13.5ミリ径だ。パッケージには3サイズのイヤーピースが付属しているので、好みに応じた密着感にできる。

 大口径ドライバの恩恵か、高域から低域までスムーズに再生し、中低域の厚みも十分。ただ、もとから低域の厚いソースでは低音多加にも感じられる。他製品に比較するとノイズキャンセル効果は標準的といえるが、カナル型ヘッドフォンを採用することで、日常的に携帯・利用できるスタイルとなっているのは大きなメリットだ。

前のページへ |       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る