デジカメ×無線LANで広がる楽しさ――ニコン「COOLPIX CONNECT」説明会
ニコンが無線LANを使ったフォトサービス「COOLPIX CONNECT」のプレス向け説明会を開催。デジカメと無線LANで広がる“写真コミュニケーションの楽しさ”とは?
ニコンは4月3日、無線LAN(Wi-Fi)通信によるフォトコミュニケーションサービス「COOLPIX CONNECT」のプレス向け説明会を開催した。
「COOLPIX CONNECT」の説明は、すでに発表済みで4月後半に発売予定の無線LAN対応コンパクトデジカメ「COOLPIX S50c」の体験会という形式で実施された。
「COOLPIX CONNECT」はカメラを直接インターネットに接続し、撮影した画像を手軽にインターネット上のサーバにアップロードするサービス。友人や家族の画像を共有できる「ピクチャーメール」と、大量の画像を一括して送信・保管できるオンラインストレージ「ピクチャーバンク」、そして「ニコンオンラインアルバム」にパソコンなしで画像を送信する機能などが提供されている。
IEEE 802.11b/g準拠の無線LANを内蔵している「S50c」で「COOLPIX CONNECT」にアクセスし、自宅のアクセスポイントや街のホットスポット(公衆無線LAN)から、撮影画像の送信や公開が行える。
同社映像カンパニーマーケティング本部第一マーケティング部第二マーケティング課マネジャーの中山正氏は「公衆無線LANサービスの広がりやブログ・SNSの利用者拡大など、インターネットの環境が変化しており、ウェブ上で写真や動画を使ったコミュニケーションが今後も拡大していく。コンパクト機でユーザーは、カメラそのものよりも、カメラで享受できる“楽しみ”を求めている。であるならば、その楽しみを簡単に提供できるサービスを、ということで、COOLPIX CONNECTを企画した」とサービスの狙いを語る。
同社は2005年9月に初の無線LAN対応デジカメ「COOLPIX P1/P2」を発表。以降、2006年3月の「COOLPIX P3/S6」、2006年9月の「COOLPIX S7c」と、コンパクトデジカメと無線LANとの融合を積極的に推進してきた。「P3/S6まではPCやプリンタとのローカル接続などLANの範囲内での接続を行ってきたが、S7cから初めてインターネット接続を開始。海外では、先行してサービスインしており、好評だったので日本でも本格展開をスタートすることになった」(中山氏)
その操作は非常に簡単だ。初期設定としては、カメラにニックネーム・自分のメールアドレス・送り先のメールアドレスを登録するだけ。カメラが無線LAN接続先(BBモバイルポイントもしくはホットスポット)を自動で検索してくれるので、SSIDを選んで接続。あとは「ピクチャーメール」の場合だと[画像を選択→画像サイズ選択→送り先選択(メールアドレス入力)]という簡単なステップでニコンのサーバにアップロードが行われる。写真がサーバに入ると、送り先メールアドレスに電子メールが自動で送られる。そのメールにはアップ画像から3枚分のサムネイルが添付され、写真閲覧ページへのURLが記述されている。
「ピクチャーバンク」はもっと簡単。カメラを電源に接続するだけで自動アップロードがスタートする。重複画像をチェックしてくれるので、新規画像のみがサーバにアップされる仕組みだ。「画像のPC転送を忘れて、撮りたい時にカードがイッパイということがある。ピクチャーバンクを利用すれば、充電時に新しい画像を自動でアップロードしてくれているので、このようなミスも防げる」(中山氏)
サーバでの保存期間は基本的にサービス終了まで保障されるが、保存容量は最大2Gバイトとすべての写真のストレージとして使うには少し容量が足りない印象だ。
「2Gバイトあればコンパクト機ならば1000〜1600枚を保存でき、一般的なユーザーなら何カ月分ものストレージとして利用できる。メインターゲットは、ファッションに気を使い時代のトレンドに敏感な20〜30代の女性ユーザー。コミュニケーションを重要視するこれらユーザーに、写真でのコミュニケーションを楽しんでもらいたい」(中山氏)
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