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大画面有機ELの実用化を進めるソニー、フルHD+倍速液晶を製品化するビクターDisplay 2007(2/2 ページ)

各社が最新の薄型ディスプレイを展示する「国際フラットパネルディスプレイ展」(Display 2007)では今年のトレンドならぬ、次世代の傾向がうかがえる。ソニーは大画面有機ELのコストダウンに注力し、ビクターはフルHD+倍速液晶を製品化する予定だ。

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ビクターはフルHD+倍速駆動の47V型液晶を製品化

 独自デバイスである「D-ILA」を搭載したリアプロテレビと倍速駆動を実装した液晶テレビという2本立てで展示をするが日本ビクター。リアプロテレビについては世界最大(同社)という110V型の大型製品が来場者の関心を集めていた。

 この110V型は主に業務向けへの導入を狙うもので、サイズはもちろんのこと、37V型液晶テレビ並みという低消費電力も特徴のひとつ。また、58V型で27センチという薄さを実現したリアプロテレビも展示されており、こちらは夏ごろには一般向けとして販売開始される。

photophotophoto 中央が110V型の世界最大リアプロ、左の58V型が小さく見える(左)、58V型スリムリアプロ(中、右)

 今年のトレンドでもある液晶の倍速駆動について、同社は今年中にはフルHDの倍速駆動モデルを発売する予定だ。ブースには倍速駆動+フルHDのモデルとして47V型の製品が展示されており、外装の仕上げなどを見ても発売がそう遠くないことを感じさせる。

 同社は液晶の倍速駆動について2005年モデルから実装しており、既に数世代に渡り“高速液晶”として製品へ搭載してきた実績を持っている。そこから得られた動き検出やいかに滑らかに見せるかという各種のノウハウが、現行製品や発売予定のフルHDモデルへもフィードバックされているという。

photophoto 今年中の発売が予定されている47V型のフルHD+倍速駆動モデル

 「ただ一方方向に映像が流れる場面などでは効果が感じさせやすいのですが、サッカーなど画面中のモノがさまざまな方向に動いている場面では効果を感じさせることが難しくなります。そうした部分をいかに滑らかに見せるか――いかに人の目をだませるか――はノウハウの蓄積がモノをいう部分ですね」(同社)

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