ニコン、世界初の広角側14ミリF2.8ズームなどニッコールレンズ5本
ニコンは35ミリフルサイズに対応するニッコールレンズ5本を発売する。「世界初」という広角側14ミリF2.8ズームレンズや次世代手ブレ補正「VRII」搭載レンズなど、特徴あるラインアップ。
ニコンは8月23日、デジタル一眼レフカメラならびに一眼レフカメラで利用できるニッコールレンズを11月より販売開始する。販売されるのはズームレンズ「AF-S NIKKOR 14-24mm F2.8G ED」「AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED」と、超望遠レンズ「AF-S NIKKOR 400mm F2.8G ED VR」「AF-S NIKKOR 500mm F4G ED VR」「AF-S NIKKOR 600mm F4G ED VR」の5本。
価格はAF-S NIKKOR 14-24mm F2.8G EDが27万3000円、AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G EDが28万5600円。AF-S NIKKOR 400mm F2.8G ED VRが138万6000円、AF-S NIKKOR 500mm F4G ED VRが117万6000円、AF-S NIKKOR 600mm F4G ED VRが149万1000円。
AF-S NIKKOR 14-24mm F2.8G ED
「世界初」という広角14ミリ、開放F値F2.8を実現した広角大口径ズームレンズ。35ミリフルサイズ(ニコンFXフォーマット)に対応し、DXフォーマット利用時の画角は21ミリ〜36ミリ。ゴーストやフレアを低減するというナノクリスタルコートが施されている。
レンズはEDレンズ2枚、非球面レンズ3枚を含む11群14枚。フォーカス駆動はSWM(超音波モーター)方式で、マニュアルフォーカスも可能。絞りは9枚羽根円形絞り。最大撮影倍率は1/6.7。サイズは98(最大径)×131.5(長さ)ミリ(先端よりバヨネット基準面まで)で、フィルターの取り付けは不可。セミソフトケース「CL-M3」が付属する。
AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED
既存製品「AF-S 28-70mm F2.8D」の光学性能を維持しながら、約83ミリという小口径化を実現した(長さは133ミリ)標準ズームレンズ。DXフォーマット利用時の画角は36ミリ〜105ミリ。AF-S NIKKOR 14-24mm F2.8G EDと同じくナノクリスタルコートが施されている。
レンズはEDレンズ3枚、非球面レンズ3枚を含む11群15枚。最大撮影倍率は1/3.7。フォーカス駆動はSWM(超音波モーター)方式で、マニュアルフォーカスも可能。絞りは9枚羽根円形絞り。フィルターサイズは77ミリ。バヨネットフード「HB-40」とセミソフトケース「CL-M3」が付属する。
AF-S NIKKOR 400mm F2.8G ED VR
シャッタースピード4段分に相当する手ブレ補正機能「VRII」を搭載する超望遠ズームレンズ。三脚利用時のブレに対応する「トライポッドモード」のほか、あらかじめセットしたフォーカス位置にワンボタンでピントあわせが行える「フォーカスプリセット機構」を採用した。
M/A(マニュアル優先オートフォーカス)に加えて、A/M(オート優先オートフォーカス)を搭載。同時発表の「D3」と同等の防滴・防塵性能も備える。ナノクリスタルコートコートも施される。
レンズ構成はEDレンズ3枚を含む11群14枚。フォーカス駆動はSWM(超音波モーター)方式でマニュアルフォーカスも可能。DXフォーマット利用時の画角は600ミリ相当。最大撮影倍率は1/6.3。サイズは159.5(最大径)×368(長さ)ミリ(先端よりバヨネット基準面まで)。フィルターサイズは52ミリ。
AF-S NIKKOR 500mm F4G ED VR
主な特徴はAF-S NIKKOR 400mm F2.8G ED VRと同様。レンズ構成はEDレンズ3枚を含む11群14枚。DXフォーマット利用時の画角は750ミリ相当。最大撮影倍率は1/6.9。サイズは139.5(最大径)×391(長さ)ミリ(先端よりバヨネット基準面まで)。フィルターサイズは52ミリ。
AF-S NIKKOR 600mm F4G ED VR
主な特徴はAF-S NIKKOR 400mm F2.8G ED VRと同様。レンズ構成はEDレンズ3枚を含む12群15枚。DXフォーマット利用時の画角は900ミリ相当。最大撮影倍率は1/7.4。サイズは166(最大径)×445(長さ)ミリ(先端よりバヨネット基準面まで)。フィルターサイズは52ミリ。
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