今最も売れているメモリカード――サンディスク製品の強さの秘密(2/2 ページ)
デジカメや携帯電話の普及によって、メモリカードの需要が近年急速に伸びている。そんな中、トップシェアを誇るのがサンディスクのメモリカードだ。同社の強さの秘密を分析してみた。
容量とスピード別の多彩なラインアップ
信頼性やブランド力に加えて、サンディスク製品のもうひとつの特徴といえるのは、ラインアップの豊富さだ。サンディスクのSDメモリーカード、コンパクトフラッシュ、メモリースティックにはそれぞれにスピードが異なる3タイプの製品がある。
標準モデルといえるのが、製品の色がブルーの「スタンダード」タイプ。最も低価格で手軽に購入できる製品だ。例えば、エントリークラスのデジカメを使って主に記念写真やメモを撮る用途なら、このスタンダードタイプを選ぶのがいい。
ビギナーを卒業した人へのお勧めは、高速転送の「ultra II」シリーズだ。10Mバイト/秒の転送速度を持ち、データの書き込みやPCへの転送がよりスムーズに行える。高画素のデジカメを使っても、ストレスなく撮影と再生を楽しめるだろう。
そして、さらに超高速転送を誇るのが「Extreme」シリーズだ。転送速度はExtreme IIIが20Mバイト/秒、Extreme IVは40Mバイト/秒を誇る。デジタル一眼レフ機のRAWモードを使って連写したり、コンパクトデジカメの動画モードを多用するユーザーにお勧めできる。
用途に応じて用意された以上の3シリーズを、各カード規格・各容量別に幅広く取り揃え、ユーザーのニーズにきめ細かく対応しているのは、他社製品にはないサンディスク独自の特徴である。SD&SDHCなのか、コンパクトフラッシュなのか、メモリースティックなのか、まずは自分が使用するデジカメのカードの規格を知った上で、容量/スピード/予算の3要素をじっくりと比較検討し、使用目的に合った最適な製品を選択できるのだ。
もちろん容量やスピードが異なっても、製品の信頼性に違いはない。サンディスクの製品は、三重県の四日市工場を中心とした自社工場で生産を行うことで、高品質を維持している。また、メモリカードのベースとなるNAND型フラッシュメモリを自社生産できるからこそ、需要の変化に左右されずに、常に安定した供給が行えることも同社ならではの強みといえるだろう。
さらにいえば、サンディスクは日本国内だけでなく、全世界で展開しているグローバル企業であることも有利に働いている。メモリカードの需要と供給のバランスは、国や地域、季節によって大きく変動するが、それらを的確に分析できる世界視野のマーケティング力もトップシェアを誇る要因のひとつに違いない。
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提供:サンディスク株式会社
制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2007年9月30日
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