ラックスマン、オリジナルドライブメカ「LxDTM」搭載のSACDプレーヤー
ラックスマンが10年ぶりとなる2チャンネル専用プレーヤー「D-08」を発売する。オリジナルドライブメカの採用を含め、メカ/デジタル/アナログのすべてを見直した。
ラックスマンは10月31日、SACDプレーヤー「D-08」を12月より販売開始すると発表した。価格は99万7500円。
「D-7」(1998年)以来、10年ぶりとなる2チャンネル専用プレーヤーで、ドライブメカとデジタル/アナログ回路のほぼすべてを見直したという。新開発のオリジナルドライブメカ「LxDTM」は振動経路や重量バランスなどを考量した結果、あえてアシンメトリーのメカレイアウトを採用したほか、メカ全体を角材で囲うボックス構造をあわせて採用することで外部振動を遮断する。
D/Aコンバーターには、高S/NのTI製PCM1792Aをデュアルで搭載。そのほかデジタル部には、システムクロックの低ジッタ化を図るジッタリダクションやCDの16ビット信号を24ビットへ拡張するビットエクステンダー、SACDの信号をDSD/PCMいずれでも出力できる切り替え機能などを備えた。
アナログ部には、同社アンプと同じくODNF回路を採用。また、差動入力FETの3パラ化により1/10000オーダーの歪率を実現したという。独立した出力フィルターブロックは備えず、ODNF内路で帯域処理を施すことで、自然なアナログ波形を再現する。
シャーシは電流によるアースインピーダンスの上昇や発生磁界の影響をカットできるループレスシャーシとデジタルノイズをカットするシールドシャーシの複合構造が採用されており、ACinレットには非磁性ニッケル処理と金メッキが施される。端子には、カッパーアロイ製RCA端子とノイトリック社製高級XLR端子を採用した。サイズは440(幅)×153(高さ)×400(奥行き)、23キロ。
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