もっとも安い「フルバンド・フェイズコントロール」対応機、パイオニア「SC-LX71」:AVアンプ特集(1/4 ページ)
今回はパイオニアの上級ミドルクラス「SC-LX71」を紹介しよう。最上位モデル「SC-LX90」直系のデジタルパワーアンプが与えられ、またスピーカーの悪癖まで吸収する自動音場設定機能「フルバンド・フェイズコントロール」を搭載したもっとも安価な機種だ。
最新AVアンプの注目モデルを紹介する小特集、今回はパイオニアの上級ミドルクラス「SC-LX71」を紹介しよう。最上位モデル「SC-LX90」直系のデジタルパワーアンプが与えられ、またスピーカーの悪癖まで吸収する自動音場設定機能「フルバンド・フェイズコントロール」を搭載したもっとも安価な機種だ。
これまでに紹介した製品
- 像に“リアルさ”を加える音、ソニー「TA-DA3400ES」
- スピーカーを選ばない確かな駆動力、デノン「AVC-2809」
- 価格に見合った満足度、ヤマハの準フラグシップ「DSP-Z7」
- デザインだけじゃない――マランツ「SR6003」の音と機能性
- ケンウッド久々のAVアンプ「KRF-V9300H-S」を試す
「SC-LX90」直系のデジタルパワーアンプ
ことホームシアターに関してはかなりアグレッシブな展開を行っているパイオニア。残念なことにプラズマテレビに関しては撤退を決定したものの、AVアンプはエントリー機からハイエンドまで多数のバリエーションを展開している。またBDプレーヤーでも全5モデルをそろえるという、ほかに類をみない機種数で積極性をアピールしている。余談になるが、プラズマデテレビの生産終了を発表した後は、「在庫がなくなってしまう前に……」とかえって製品の売り上げが伸びたくらい、AVファンの間では高い人気を誇るブランドである。
そのパイオニアが展開しているAVアンプは、エントリークラスから88万円のプライスが付けられている超ハイエンドまで、全部で7モデル。このうち今回取り上げるSC-LX71は、価格的には上から3番目の24万5000円(定価)という、上級ミドルクラスに位置する製品だ。
なおこの下のモデルは型番が“SC”ではなく“VSA”から始まっており、系統の違うシリーズとなっている。しいていえば、SCシリーズのなかで最もお買い得な製品となるのがこのSC-LX71だ。ちなみに“SC”と“VSA”の相違点は多々あるものの、最大の違いはパワーアンプと考えていい。SC-LX71には最上位機「SC-LX90」直系のデジタルパワーアンプが与えられている。
外観のデザインもLX90直系といえるもの。光沢のあるブラックフェースパネルとヘアライン仕上げのダイヤル、ワンポイントとしてメッキが施されたパワースイッチによって、過去のAVアンプのような無骨さはなく、ずいぶんと洒落た雰囲気を持ち合わせている。せっかくスマートなデザインなので、BDプレーヤー/レコーダーなども同一デザインのパイオニア製で統一したい、そんな気持ちにさせるエレガントさがある。
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