刑事ドラマを疑似体験? 「体験王〜鑑識捜査編〜」:橘十徳の「いいトシして玩具三昧」第23回(2/2 ページ)
今回紹介するのは、タカラトミーアーツが発売した「体験王〜鑑識捜査編〜」。10種類の鑑識ツールを使って、誰でも手軽に警察の鑑識捜査が体験できるという体験グッズだ。テレビの刑事ドラマなどに憧れている人はぜひ。
体験できる鑑識方法は4種類
体験できる鑑識方法は、「血液判定」「pH測定」「顕微鏡観察」「指紋検出」の4種類。それぞれのやり方を解説した詳しい説明書が添付されているが、カラーではなくモノクロなのがちょっと残念だ。
「血液判定」は、試薬ビンにぬるま湯を入れて血液判定薬のAとBを混ぜ合わせて、実験対象にスポイトでたらす。青白く光れば血液と判定される。いわゆる“ルミノール反応”という現象だ。
「pH測定」は試薬ビンに実験対象となる液体を入れて、pH試験薬を数滴たらして反応を見る。比色チャートと照らし合わせて、もっとも近い色がその液体のpH値となる。
「顕微鏡観察」は、実験対象となる粉や液体をスライドガラスに載せて、顕微鏡にセットして観察する。倍率を選んで、ダイヤルを回しながらピントを合わせていく。また、下部の反射鏡の角度を動かして、実験対象が明るく見えるように調整する。
「指紋検出」は、指紋検出薬として使われているアルミニウムの粉をタンポに付けて、指紋が付いているコップなどを叩くと、指紋が浮かび上がる。そのままセロハンテープなどで指紋を写し取り、指紋採取シートに貼ればOKだ。採取した指紋はルーペで観察する。
エキサイティングなルミノール反応
これらの鑑識体験の中で、もっとも面白かったのは「血液判定」。牛の生肉に付いていた血をタオルに付けて乾かして、判定薬をたらしたところ、本当に青白く光ったのでビックリした。明るいところでは判別がつきにくいので、部屋中のカーテンを閉めて暗くしたのだが、光るのは一瞬ですぐに消えてしまう。だからこそ、判定薬をたらす瞬間はものすごくドキドキする。これはなかなかエキサイティングな体験だ。
「指紋採取」もけっこうハマる。アルミニウムの粉を付けると指紋が鮮やかに浮かび上がり、まるで鑑識捜査員になったような気分になれる。
「pH測定」と「顕微鏡観察」については、正直、鑑識というよりも小学校のときにやった理科の実験を連想させた。とくに「顕微鏡観察」などは、食塩などの身近なものを拡大して見るくらいで、「だから何?」という気がしないでもない。
ただ、「血液判定」と「指紋採取」だけでもかなり楽しめるし、鑑識捜査員が具体的にどのような活動をしているのかを学ぶのにも最適なグッズといえる。事件ものの小説やドラマが好きな人は、このセットを手に入れてサスペンスドラマの気分を味わってみてはいかがだろうか?
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