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無償配布の「簡易なチューナー」納入事業者が決定:地デジ完全移行に向け
総務省は、地上デジタル放送完全移行時に一部家庭へ無償配布する「簡易なチューナー」の納入事業者を発表した。アイ・オー・データ機器とバッファローの2社。
総務省地デジチューナー支援実施センターは9月7日、地上デジタル放送完全移行時に一部家庭へ無償配布する「簡易なチューナー」の納入事業者を発表した。一般入札の結果、アイ・オー・データ機器とバッファローの2社が採択されている。
簡易なチューナーは、経済的に困窮度の高い世帯(NHK受信料全額免除世帯)などに対する支援事業の一環として、地上デジタル放送を視聴するために最低限必要な機器(簡易なチューナー)を無償給付するというもの。2009年7月から8月にかけて行われた納入事業者の公募には12社が名乗りをあげたが、要求仕様を満足する提案の中から一般競争入札で選定した結果、上記の2社に決まった。
簡易なチューナーでは、ステレオ/2カ国語放送や字幕/文字スーパーのサポートなどが必須条件になっているが、EPGやデータ放送などの付加機能は持たない。また転売防止のため、シリアル番号や「転売防止」の表記も必須となる。
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