検索
連載

シリーズ初のスピンオフ――「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」本山由樹子の新作劇場

スピンオフといえば駄作が多いけれど、これは本物!孤高のヒーロー、ウルヴァリンの過去が明かされ、マッチョ俳優によるアクションも重量級。

PC用表示 関連情報
Share
Tweet
LINE
Hatena
※本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

ウルヴァリン:X-MEN ZERO(Blu-ray Disc)

*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***

 2000年に始まったメガヒット・シリーズ「X-MEN」の人気キャラクター、ウルヴァリンの謎に満ちた過去が明らかになるスピンオフ・ムービー「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」が1月22日にBlu-ray Disc化。初回生産限定で特別パッケージ「キラーパッケージ」仕様。

 特典はギャヴィン・フッド監督によるオーディオ・コメンタリー、トリビア・トラック、「アルティメット・X-モード」、「ウルヴァリンのルーツを探る:スタン・リー&レン・ウェイン」、「伝説の始まり:ヒーロー誕生の物語」、「“ウェポンX”ミュータント・ファイル」、「チェイス・シーンの舞台裏」、「もうひとつのエンディング&未公開シーン集」(監督によるコメンタリー付)、FOX予告編集を収録している。先着予約購入者特典として、MARVEL製の限定カバーアートブック(非売品:原作コミックの表紙を厳選し、ウルヴァリンの戦いのサーガを1冊にまとめたブックレット)が付属する予定だ。

 また本作とシリーズ3作「X-MEN」、「X-MEN2」、「X-MEN:ファイナル ディシジョン」をセットにした4枚組の「クアドリロジー ブルーレイBOX」も登場。こちらの価格は1万2800円。

 ミュータントとして生まれたローガンは、父親殺しを目撃したショックで能力に目覚め、3本の爪で犯人を刺し殺すが、その犯人が実は彼の実父だった。兄のビクターと逃亡、能力を生かして兵士となり、南北戦争からベトナム戦争まで数々の戦争に身を投じる。しかしビクターは凶暴性を増し、仲間を殺して軍に逮捕される。そんな彼らを救ったのはストライカーという軍人だった。

 秘密部隊「チームX」に加入したローガンとビクター。やがてローガンは非人道的な任務を拒否してチームを抜け、恋人のケイラとカナディアンロッキーの山中で穏やかな生活を送るが、その彼女が殺されてしまう。報復を誓ったローガンは最強の戦士になるべく、ストライカーの新たなプロジェクトに参加するが……。

 スピンオフといえば、「キャットウーマン」「エレクトラ」などガッカリさせられることが多いが、本作はおススメ。ウルヴァリンはなぜ超金属の爪を持っているのか?といった衝撃的な事実が次々と明かされ、ウルヴァリンに関するドラマチックなネタもギッシリ。「ツォツィ」でアカデミー賞外国語映画賞の受賞経験があるギャヴィン・フッド監督の手腕はさすがの一言。

 もちろんアクションシーンも燃える。ヒュー・ジャックマンを始め、ハリウッドの肉体自慢の俳優たちがほとんど半裸状態でガチバトル。極力生身のバトルにこだわったというだけあって、パンチの重みが伝わってきそう。武装ヘリに怒りの爪をくらわすウルヴァリンの活躍、ミュータントの能力合戦など、楽しくて、楽しくて血わき肉躍る映像が連続する。

 棒術使いのガンビットや、兄弟のダークサイドを担うセイバートゥース(ビクター)、瞬間移動能力を使うライスなど、ファン待望の新キャラも続々登場。チームXから足を洗ったウルヴァリンに襲いかかる刺客たち。そのバトルは、まるで抜け忍を追う忍者ムービーのよう。X-MEN結成につながるエピソードも描かれる本作は、まさにゼロ=始まりの物語。ファンはもちろん、シリーズ未見の人でも十分楽しめます。

関連キーワード

Blu-ray | 映画


*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る