BDレコーダー、今秋の傾向と選択(高級モデル編):価格比較
前回の普及モデル編に続き、今回は各社のラインアップから上位モデルをピックアップ。上位機モデルならではの機能をチェックしてみよう。
前回の普及モデル編に続き、今回は各社のラインアップから上位モデルをピックアップした。
この秋の製品ラインアップを眺めると、メーカーによって“フラグシップモデル”の位置づけが微妙に異なることが分かる。例えばソニーとパナソニックは、ホームシアターの高級Blu-ray Discプレーヤー需要を取り込もうと、フラグシップモデルを大きく差別化した例だ。
ソニーの場合、「BDZ-EX200」のみ別デザインの筐体(きょうたい)を使用し、HDMI出力を2系統用意するなどハードウェアから大きく変えた。2系統のHDMIは、テレビとプロジェクターなど2つの映像デバイスに同時接続(同時出力は不可)できるほか、音声信号と映像信号を分離出力することもできる。「CREAS 2 plus」の再生画質に加え、長時間モードの画質向上も大きなトピックだ。
一方のパナソニックは、デザインこそ下位モデルと変わらないが、BD再生時にHDDの回転やデジタルチューナーへの給電を止めて再生画質の向上を図る「シアターモード」を搭載した。また、デジタル音声処理で温かみのあるサウンドを再現する「真空管サウンド」はユニーク。普通のAVアンプにリニアPCM入力するだけで、まるで真空管アンプをマルチチャンネルでそろえたようなシステムになる。技術者の遊び心に触れたい人には魅力的だろう。
シャープの2機種は、やはり2系統のMPEG-4 AVCトランスコーダーを搭載して、2番組同時録画時の長時間記録に対応したのが特徴。内蔵HDDは、最上位の「BD-HDW50」で1Tバイトとソニーやパナソニックの半分だが、それだけに買いやすい値段で他社製品にない機能を手に入れることができる。
三菱電機は、ネットワーク機能と「超解像」で差別化を図った。i.LINK(TS)は上位2モデルが搭載しているが、最上位モデルのDVR-BZ330は、映像エンジン「DIAMOND HD」による超解像技術、および「アクトビラ ビデオ・フル/ダウンロード」対応のネットワーク機能が差別化のポイント。内蔵HDDはシャープ機と同じ1Tバイトだが、実売価格の値下がりも手伝い、コスト面も魅力だ。
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