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東芝モバイルディスプレイ、裸眼で見られる3Dディスプレイを開発
東芝モバイルディスプレイは、眼鏡を使わずに3D映像を見られる「21型裸眼式高精細立体表示ディスプレイ」を開発した。
東芝モバイルディスプレイは4月27日、眼鏡を使わずに3D映像を見られる「21型裸眼式高精細立体表示ディスプレイ」を開発したと発表。広告や娯楽など、より広範な用途に使える次世代の3Dモニターを目指すという。
現在の映画や3Dテレビで主流の3D技術は、左右の眼に向けて異なる画像を表示し、眼鏡を同期させて左右の眼に入る画像を切り替えるフレームシーケンシャルという方式だが、今回同社が開発したディスプレイは眼鏡の要らないインテグラルイメージング方式。左右2つの視差を利用して映像を立体的に見せるフレームシーケンシャル方式に対して、インテグラルイメージング方式は9方向から見た画像データを表示する9視差を用いることで、広い視域から自然で滑らかな立体像を表現するという。従来方式より疲労感が少ない特徴もある。
これまで多視差ディスプレイは、視差数を増やした分だけ画面の精細度が低くなる課題があった。同社は低温ポリシリコン技術を用いた超高精細画面と組み合わせることでこの課題を解決し、21型まで画面サイズを拡大できた。画素数は1280×800(WXGA)だ。
3Dディスプレイでは輝度の低下も課題の1つだが、同製品ではレンズシートを採用することで表面輝度の低下を抑制し、480cd/平方メートルの輝度を確保したという。また、パネルを平置きして上方から俯瞰(ふかん)しても立体感を得られやすい特徴があり、バーチャルな立体模型といった用途も可能になる。
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