初の“3D”対応BDレコーダー、パナソニック「DMR-BWT3000」の実力:動作レスポンスが分かる動画付き(4/4 ページ)
Blu-ray Discレコーダーを買うなら“3D対応機”にしたいという人も多いはず。今回は、いちはやくBlu-ray 3D対応を果たしたパナソニックのトップエンドモデル「DMR-BWT3000」を取り上げ、詳細に検証していこう。
動画で検証:ストレスフリーになった高精細な電子番組表
DMR-BW880のレビューでも触れたが、2010年春モデルでは操作レスポンスも向上している。言葉だけで現しても分かりにくいので、ここでは動画も一緒に紹介したい。
電子番組表は、デザインや一覧性こそ従来製品と変わっていないが、方向ボタン長押しでの連続スクロールでも番組表の内容そのままに縦にも横にもスムーズにスクロールする。連続スクロール中に省略されるのは放送局のアイコンだけで、ちょうど目視でもぎりぎりで追えそうなスクロール速度だ。動画では縦スクロールが一瞬止まるシーンがあるが、これは日にちの変わり目でわざと止めているようだ。動画は東京地区でも主要局が1画面に収まる9チャンネル表示と最大の19チャンネル表示だが、これだけのスクロール速度があればページ送りもいらないだろう。また日付の移動にはカレンダーデザインが採用されており、曜日でも日付でも直感的に表示日を変更できる。
動画で検証:YouTubeへのアクセス
「アクトビラ ビデオ・フル」と「YouTube」に対応するインターネット機能のレスポンスも十分だ。YouTubeでは、事前にアカウント/パスワードを設定することで自動ログインも可能であり、PCなどで登録したお気に入りやマイ動画などにも素早くアクセスできる。
ネットワークサービスのレスポンスについては、インターネットの接続速度やサーバの混み具合にも左右されるが、実際に光回線で試してみたところ「テレビでネット」を選択してから次のメニューまで5秒程度、YouTubeの自動ログイン処理まで含めても10秒はかからなかった。YouTubeに関しては、ほぼ操作に即座に応答し、動画のウインドウ表示とフルスクリーン表示の切替も瞬時だ。残念ながらHD表示には対応しないが、PCで見つけた動画を大画面テレビでみんなで楽しむという用途には十分。PCと同等とまでいうと大げさかもしれないが、このくらい動作が小気味良いと普段PCを利用している人でも十分に使う気になると思う。
3D対応だけではない多くの魅力を備えたフラッグシップ
3D対応に注目が集まりがちだが、DMR-BWT3000はそれだけではない。プレミアム仕様の画質、音質へのこだわり、地道に改良が加えられた分かりやすく高レスポンスな操作性など、その魅力は多岐に渡る。もちろん、2010年春モデルのDIGA共通の魅力も多いし、3D対応を含めて機能的な点でみれば比較的価格の開きが大きい下位機種となるDMR-BWT2000を選択するのもありだ。
ただし、シアターモードや電波式にも対応するリモコンなど、運用面での分かりやすい違いもあり、ある程度使い込むことを前提に考えるなら、プレミアム仕様+倍の内蔵HDD容量(BWT2000の1Tバイトに対して本機は2Tバイト)は、価格差を十分満たすと感じる人も多いのではないだろうか。
3D映像に関しては放送波のハンドリングに関して少々面倒な点も残るが、これは主にテレビ側の課題となるし、他社から3D対応レコーダーが登場していないこともあって一概に評価は下せない。Blu-ray 3Dに関しては同社のVIERAシリーズと組み合わせる限り、とくに設定もなく楽しめるので十分に万人向けといえる。3D映像だけでなく画質・音質にもこだわる、それでいて家族で利用するBDレコーダーとしても安心して購入できる点は、本機の大きな魅力といえるだろう。
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