自分へのご褒美に、1万円前後で買えるオーバーヘッド型ヘッドフォンを一気レビュー:プレゼントにも(8/8 ページ)
この冬は、自分へのご褒美としてちょっと豪華なヘッドフォンを手に入れ、さらに楽しい音楽ライフを送ってみよう。今回は新製品を中心に、実際にサウンドをチェックしたお勧めモデルを紹介したい。
HDシリーズの末弟、ゼンハイザー「HD518」
ゼンハイザーのHDシリーズのなかでも、エントリークラスに位置する500シリーズのスタンダードモデル。いわゆるHDシリーズの末弟が、この「HD518」である。
HDシリーズ独特の外観デザインはそのままに、フランジ形状などを変更。DuofolドライバーやE.A.R.技術などにもさらなるブラッシュアップが施され、より上質なサウンドへと生まれ変わっている。ケーブルは、上位モデルと同様に着脱式を採用する。
ユーザビリティー
ボディーは軽く、装着感もなかなか。頭への締め付けはそれなりにあるが、その強さをあまり感じなさせない点はHDシリーズならではの巧みさだ。オープンタイプのフランジを採用しているので音漏れはそこそこあるが、それ自体(オープンタイプであること)がHDシリーズの基本スタンスであり、音質にまつわる重要な部分なので文句を付けるのは筋違いだろう。着脱式のケーブル採用は、長い期間使用し続けるつもりの人にとってはありがたいかぎり。ケーブルはステレオ標準プラグにステレオミニ変換プラグが付属するイレギュラーな形式だが、これもフランジ同様、室内用を前提とした作りの1つといえる。
サウンドの特長
ゆがみを最大限排しつつ、丁寧で細やかな再生を心がけた端正なサウンド。演奏がふかん的に感じられ、さまざまな音が細部までよく見える。倍音成分のそろいが良く、ピアノの音が印象的で伸びやかに聴こえる。いっぽうでほどよい低域の強調もあってか、ボーカルなど中域に厚みが感じられる点も好ましい。曲調によっては、解像度の不足とメリハリの弱さを感じるときもあるが、その場合は上位機種の「HD598」あたりを選択すればよい。
音質評価項目 | |
---|---|
解像度 | (粗い−−○−−きめ細かい) |
帯域幅 | (ナロー−−−○−ワイド) |
帯域バランス | (低域重視−−−○−フラット) |
音色傾向 | (ウォーム−−○−−クール) |
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