バイヤーズガイド
自分にピッタリのヘッドフォンを選び出す――オーバーヘッド編(1/5 ページ)
iPodをはじめとするデジタルオーディオのブームによって、高級イヤフォン/ヘッドフォンに対する関心が高まっている。いや、付属する純正品で満足することなく「音の良いヘッドフォン」を利用するのは、半ば常識となりつつある。
それに呼応するよう、さまざまなメーカーから「高級」「高音質」をうたう製品が次々に登場し、大変な盛況ぶりとなっている。しかし、ここまで製品数が多いと、どれが自分にとってピッタリなのか迷ってしまうのも事実だ。
そこで、人気のオーバーヘッドタイプヘッドフォンとカナルタイプのイヤフォンに的を絞り、製品選びのポイントと試聴する際の見分け方、そしておすすめできる実際の製品を紹介していこうと思う。
ベストマッチのヘッドフォンを選ぶ、3つのポイント
オーバーヘッドタイプのヘッドフォンに関する記事は以前にも書かせていただいた。そのときは「一生ものヘッドフォン選び」として長期に渡って満足感の得られるもの、イコール高級モデルに限定して紹介をさせてもらった。
今回は手軽なものから超高級品まで、幅広く紹介させていただこうと思い、「1万円以下」「1万円以上」「価格無制限」という3カテゴリーに分けている。予算や使い方などによって、自分にとってのベストワンを選び出す参考にして欲しい。
ちなみにヘッドフォンは基本的に1つあれば充分という考えもあるが、2つ3つあってもいっこうに構わないと僕は思う。家で使うものと、電車の中で使うものでは、自ずと求められる性格が異なってくるからだ。シチュエーションによって使い分けるというのも、ひとつの手段だ。
ちなみに僕も、オーバーヘッドは2タイプ、カナル型は3タイプを使い分けている。それぞれの特徴を考えた上だが、「1つに絞り込んでいたら最高級品が買えたのに」と思う時もある。こういった悩みも、製品選びの醍醐味のひとつだろうから、購入を検討する際はぜひ、長期的な戦略も加味していただきたい。
さて、それでは肝心の製品選びのポイントについて紹介しよう。オーバーヘッドタイプを選ぶ際に重要となってくるのは、フィット感と主な使用環境、そして音の好みの3つだ。
オーバーヘッドタイプは耳と直接接触しないため、カナル型イヤフォンほど好き嫌いは生じないはずだが、それでもパッドの感触や頭の締め付け感など、好みは分かれる。実際に装着して、締め付けがきつくないか、パッドの素材に不快感がないかのチェックが必要だ。
特にビニール製パッドは汗をかきやすいため、長時間に渡って連続使用する場合は布かレザー製がおすすめ。また柔らかいパッドは装着感こそ快適だが、耐久性が低い場合がある、低価格品でビニール製の柔らかいパッドをもつ製品は、1年としないうちにボロボロとなる可能性があるので要注意だ。
使用環境によっても、ベストチョイスとなる製品は異なってくる。オーバーヘッドタイプのヘッドフォンには密閉型とオープンエアー型の2タイプが存在するが、電車の車内などで音漏れが気になる人や音楽に集中したい人は密閉型、主に室内で使用する人はオープンエアー型をチョイスするといい。オープンエアー型の方が、最低域へのノビなど音質的に有利な点がいくつかあるものの、周囲の騒音が聞こえてきてしまうという弱点もある。両者は、主に使用するシチュエーションによってチョイスしてほしい。
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