失敗しないLED電球の選び方(4) シャープ“ELM”「DL-LA42L」:節電体質の家にしよう(2/2 ページ)
今回紹介するのはシャープの“ELM”「DL-LA42L」。一般家庭用のLED電球が普及し始めたのはここ数年の出来事だが、そのきっかけの1つが2009年7月にシャープが新規参入したことだと言われている。そのELMシリーズの現行モデルをチェックしよう。
光の広がりと明るさが魅力
今回は、トイレ・廊下・リビング(和室)・果物・ライトスタンド(洋室)の5パターンで撮影している。比較に使用したのはパナソニック製の白熱灯(60ワット)だ。
白熱灯に比べるとやや白っぽく、少し緑色も混じっているが、白すぎることもなく落ち着いた感じの色だ。400ルーメンクラスのLED電球と比べるとやはり明るめで、トイレはさわやかな印象を受ける。廊下のフローリングの床も暖かみのある発色だ。
和室の吊り下げ式照明に使った場合を見てみよう。同時にテーブルの上にはフルーツを盛った皿を置き、発色を比較している。和室の広さは四畳半だ。
和室では光の広がりが感じられる。白熱灯に比べるとどうしても光が下部に偏ってはいるが、四畳半の部屋で今回使用したような光の透過率が高いシェードなら十分な明るさだと思う。フルーツはイチゴの赤色が鮮やかだ。
なお、今回使用した吊り下げ式照明は、ランプシェードが編み紐になっているタイプで、光がほぼそのまま全方向に照射される。編み紐ということで非力な電球でも明るく見える傾向があり、樹脂やガラス製のシェードを使う場合は割り引いて考える必要があるので注意しよう。
上向きの間接照明でも、光束が高いせいか天井に反射した光が下部に回っており、少々暗めではあるが十分使える。黄色っぽい暖かみのある光はシンプルな洋室にも合うと思う。
バランスの取れたミドルクラス
シャープは一般家庭用LED電球の黎明期に価格革命を起こしたメーカーだけに低価格のイメージがあるが、現在では突出して安いというわけではない。DL-LA42Lにしても標準的な価格だが、光の広がりの良さと485ルーメンという明るさを兼ね備えたこの製品はバランスのとれた存在だと思う。
同程度の明るさを持つ製品としてはこの後に紹介する東芝の「LDA7L」などが価格的にもライバルとなるが、どちらを選ぶかは発色の好みで分かれるだろう。また、9ワット超の上位クラスに比べると明るさの点では負けるものの、洋室の間接照明など、少々暗めでもいいから手頃な価格のものがほしいときは有力な候補となると思う。
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