ついに待機電力ゼロワット、「ecoチップ」搭載の“REGZA”が登場
東芝は、32V型液晶テレビの新製品「32BE3」を12月中旬に発売する。新開発の半導体「ecoチップ」と大容量のキャパシターを搭載。待機電力をゼロワットとした。
東芝は11月24日、液晶テレビ“REGZA”シリーズの新製品として、新開発の半導体「ecoチップ」を搭載した32V型「レグザ 32BE3」を発表した。待機電力ゼロワットを実現した省エネテレビ。12月中旬に発売予定で、価格はオープン。店頭では9万円前後になる見込みだ。
リモコンの「電源」ボタンでオフにすると、大容量キャパシターの電力でecoチップが動作。リレーのオン/オフを制御し、AC電源を切断することで、待機電力ゼロワットを実現する。リモコン操作だけでコンセントを抜いたときと同等の節電効果が得られるうえ、通常のスタンバイ状態と同様、リモコン操作やUSB外付けHDDへの予約録画も実行されるという。
東芝によると、従来の待機時にはAC-DCインバーターによる変換ロスが発生するうえ、電源回路可動のためにムダな電力消費が避けられなかった。一方、ecoチップの消費電流は約95μAと低く、これをキャパシターで動作させることにより、ecoチップ内部で消費する電力を約1/1000に抑えられるとしている。なお、テレビ全体の年間消費電力量は45kWh/年と、従来機種「32A2」と比べて約27%の削減となった。
このほか、リモコンのボタン操作でバックライトのレベルを50%オフ、75%と2段階で調整できる「節電」ボタンなど各種省エネ機能を搭載。節電ボタンは、バックライトの明るさに合わせて視聴しやすい画質に自動調整する。
映像エンジンは「レグザエンジン」。超解像技術「レゾリューションプラス4」やゲームプレイ時の遅延を抑える「ゲームダイレクト」モードに対応した。地上/BS/CS110度の3波対応チューナーは1基のため、録画機能はテレビを視聴していないときのみ録画できる「シングルチューナー留守録」となっている。2系統のHDMI入力にくわえ、D5入力、2系統のコンポジット入力、光デジタル音声出力などを備えた。
外形寸法は746(幅)×511(高さ)×188(奥行き)ミリ。重量は9キログラム。
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