“手間なく確実”が最大の魅力、バッファロー“ゼン録”「DVR-Z8」を試す(前編):地デジ8チャンネル丸々録画(3/3 ページ)
バッファローの“ゼン録”「DVR-Z8」は、最大8チャンネルの全録マシン。テレビのタイムシフト視聴では、全録ならではの使い勝手がうれしい。製品版を借用できたので、徹底的に検証していこう。
初期設定で注意すべき点が1つある。停電からの動作再開の設定だ。本機の全録は連続動作が前提で、一度録画を停止すると録画番組を一度全て削除してから録画を再開する必要がある。このため、設定時の選択肢として、「一時録画した番組を全て削除してから自動再開する」か、「一時録画を停止したままにしておく」の2パターンが用意されている。停止したままにしておけばそれまでに録画した番組は残るものの、停止後の番組は録画されない。どちらを選択するかは、本機をどう活用するかによるだろう。停電はもちろん、ブレーカーが落ちたときやACアダプターが外れてしまった場合なども同じことになるので、この選択は慎重に選びたい。
ジャンル別に一覧、電子番組表からの再生も
全録した番組の視聴は、「まるっと全録ジャンル検索」からの選択が基本になるだろう。録画時の電子番組表の情報をもとに14ジャンル(ジャンルなし含む)から録画の古い順に一覧が可能だ。これ以上の絞り込み(さらにチャンネル指定など)はできないが、ユーザーインタフェースはスクロールが早く、ページスクロールもできるため、さほど不便はない。また再生が終わると一覧画面に戻ってくるので、例えば「ある日の深夜アニメをまとめて見る」、なんて使い方もスマートにこなせる。
また電子番組表からの録画番組再生も可能だ。通常、レコーダーの電子番組表は放送が終わった番組は表示されなくなるが、本機では録画が残っている間は表示され、番組を選んで決定を押せば再生がスタートする。録画済み番組には青い「録」のロゴが表示され、これから放送される番組との区別は容易だ。遅めの時間に帰宅して「今日のゴールデンタイムは何やってたかな?」「事件があったから各局のニュースが気になる」なんて場合には、こちらを使うと便利だろう。
さらにユニークなのは、一時録画番組の再生中にチャンネルを切り替えると、同時刻にそのチャンネルで放送されていた番組の再生に切り替わること。また、その状態で電子番組表を呼び出すと、現在時刻ではなく、再生中の番組の日時で表示される。つまり過去の時間にさかのぼり、リアルタイムでテレビを見ているような感覚が味わえる。例えば、深夜に帰宅してもゴールデンタイムのザッピングができるわけで、これは面白い。
一方、気になったのは電子番組表のレスポンス。上下ボタンによる表示時間のスクロールが遅く、操作していてストレスがたまる。最近は家電メーカーのレコーダーでもかなり改善が進んでいる部分だけに気になった。表示されている電子番組表内のフォーカス移動や日付切替など1画面を丸々書き替える動作は不満のないレベルなので、ページ切り替えを追加するのもアリだと思う。ジャンル別一覧からの再生がメインになるとは思うが、ダビング操作は電子番組表からしか行えないし、暇つぶしにテレビを見たい時には電子番組表からの再生も結構面白いので、是非ファームウェアアップデートなどで改善してほしい部分だ。
後編では、個別の録画予約や録画画質について検証していこう。
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