大幅に機能強化した「Sony Tablet S」&「BDZ-AT950W」を試す(後編):BDレコ×タブレットを大検証(2)(3/3 ページ)
前回に続き、ソニーのBlu-ray Discレコーダーと「Sony Tablet S」とネットワーク連携を紹介していこう。番組管理アプリ「RECOPLA」やWebサービス「CHAN-TORU」の活用により、タブレットならではの使い勝手を実現している。
タブレット対応になった「CHAN-TORU」
録画予約は、RECOPLAの上部タブからインターネット上のサービス「CHAN-TORU」(チャン・トル)を呼び出して行う。インターネット上のサービスといってもBDレコーダーが常にサービスサイトに接続しており、録画予約がほぼ即座に反映されるのはもちろん、録画予約や録画番組の管理も可能だ。
録画予約の画面では、録画画質や繰り返し録画設定、録画先(内蔵HDD/USB HDD)の指定まで可能になっていて、BDレコーダーを直接操作する場合に比べても、ほぼ遜色のない機能が実現されている。この場合、たとえBDレコーダーが目の前にあったとしてもインターネット経由で連携していることになるが、操作はほぼリアルタイムに反映されるため、ほとんど違和感を感じない。
Sony Tablet Sで表示するCHAN-TORUは、画面に最適化されたレイアウトになっており、電子番組表の一覧性の高さも含めてタブレットならではの使い勝手を実現している。電子番組表からのキーワード検索も、文字入力が楽なため、BDレコーダーのリモコンで行うよりも快適だ。BDレコーダーのフロントエンドとして利用するだけでもタブレットが欲しくなってしまう。
タブレットの魅力を上げるレコーダー連携
前回、取り上げたBDZ-AT950Wを筆頭とするソニーの2011年秋冬モデルは、発売からすでに半年を経ているものの、2012年3月のアップデートによる機能強化で他社の2012年モデルに匹敵する魅力を得た。とくに「二度取り回避」機能は地味な機能拡張と思われがちだが、BS多チャンネル時代に対応するという点で重要だ。USB外付けHDDの扱いも競合製品に見劣りする場面がなくなり、より便利に使えるようになった。マルチタスク性についても実用性が高く、ポータブルプレーヤーへの番組持ち出しを積極的に使いたい人なら、現状ではベストな選択肢になると思う。
Sony Tablet Sは、少々かさばるものの、屋内であれば持ち歩きも極めて楽で、Blur-ray Discレコーダーとの連携機能はもちろん、画質面も含めて非常に良くできている。残念だったのは、番組持出しに対応していない点だろう。Sony Tablet SはグローバルモデルのためにISDB-T準拠の著作権保護機能をおそらく備えていないことが要因と思われる。
とはいえ、Sony Tablet Sは、独自性の高いデザインや独自アプリ、もともと魅力的なタブレット端末だ。それがBDレコーダー連携によって魅力が増したことは間違いない。
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2番組同時録画とハードディスク増設機能を兼ね備えた大容量ハードディスク搭載モデル。6万9800円(税込/6月7日現在)
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