東芝は9月27日、液晶テレビ“REGZA”(レグザ)の新製品「Z7/J7シリーズ」を発表した。同日行われた記者会見では、東芝デジタルプロダクツ&サービス社の深串方彦社長が登壇し、2013年春の発売を予定している第2世代4Kテレビの試作機を披露した。
画面サイズは、50V型台、60V型台、そして「IFA 2012」にも登場した84V型を予定している。4K対応の超解像処理に加え、アップスケールで失われがちなテクスチャーの精細感や輝きを復元する機能を備えた映像エンジン「レグザエンジンCEVO 4K」を搭載。さらに全録機能の「タイムシフトマシン」や新製品のZ7/J7が対応したクラウドサービス「TimeOn」(タイムオン)も導入する。
また、昨年4月にPC事業とテレビ事業の統合を図った同社らしく、4K出力に対応する「dynabook」も商品化。4K解像度でPCゲームをプレイしたり、デジタルカメラで撮影した高解像度画像の閲覧、高精細なWebブラウズといった用途を提案する。
「東芝は2011年12月に世界初の4Kテレビを発売して以来、市場を牽引してきた。4Kの時代はすでにきている。来春あたりには他社を含めて対応製品が出そろい、テレビ業界は盛り上がるのではないか」(同氏)。
なお、10月2日に開幕する「CEATEC JAPAN 2012」の東芝ブースでは、新製品のZ7/J7などに加え、84V型4Kテレビの参考展示を行う。
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