拡張できる“全録”マシン、第2世代レグザサーバー「DBR-M490」登場:チャンネルも追加!?(2/2 ページ)
東芝が第2世代の“レグザサーバー”「DBR-M490」を発表した。先代「DBR-M180/M190」から1年半ぶりのモデルチェンジ。カスタマイズ性の高い“全録”マシンに進化した。
B-CASカードは3枚構成。青い地デジ専用カードが1枚、地デジ/BS/CS110度の赤いミニカードが1枚、そしてフルサイズの赤いカードが1枚となっている。BSやCS110度の有料放送を契約する場合はB-CASカードにひも付けられるため、どのカードで契約するかでタイムシフトと通常録画など、利便性は大きく変わってしまう。「例えばWOWOWの3chだと赤いミニカードがいいが、タイムシフトマシン用のため視聴は常に15秒遅れになる。オススメは有料チャンネルを赤いフルサイズ(通常録画用)に設定すること。すると視聴予約も可能でタイムシフトマシン設定も行える」。
通常録画も進化
通常録画機能は、前述のように基本的にはDBR-T350相当の機能を持っている。USB外付けHDDはハブを使って最大4台まで増設可能(外付けHDDへの同時録画数は1)。ジャンルやキーワードによる「おまかせ自動録画」や「スカパー!プレミアムサービスリンク」(ネットワーク録画)、「おまかせプレイ」、AVCHDカメラからの動画取り込みといった機能も網羅した。とくにリモコンに「おまかせ」ボタン(カラーボタンの青)が復活し、ワンタッチで本編だけを再生できるのは旧RDユーザーにも朗報だろう。
「BDレコーダーとしての最上位モデルという位置づけのため、ほかの機種できることはすべて対応した」(同社)という。
またDBR-T350にはなかった要素として、RDシリーズのフォルダー機能を追加したことが挙げられる。家族ごと、番組のジャンルごとによって保存先を分けて分かりやすく整理できるほか、さらに今回は1つの録画済み番組をお父さんフォルダとお母さんフォルダの両方に入れられるようになった。どちらかで番組を消去してももう一方のフォルダに入っている番組は削除されないなど、使い勝手にも配慮している。
編集機能はDBR-T350/360と同等で、プレイリスト編集やフレーム単位の編集が可能。もちろん番組分割や結合にも対応している。
「ざんまいプレイ」でタイムシフトを使いやすく
一方のタイムシフトマシンでは、従来のように「過去番組表」やジャンル検索で見たい番組を探すだけでなく、“レグザ”「Z7/Z8Xシリーズ」などと同じ「ざんまいプレイ」が搭載された。ざんまいプレイは、任意のキーワードや番組ジャンル、視聴履歴などを元に“ユーザーの好みの番組”をピックアップし、見たい番組を手間なく探して効率よく視聴できる。
またタイムシフトで録画した番組もディスクに直接ダビング指示を出せるようになった上、通常録画領域へのダビング速度も約1.4〜2倍にスピードアップしているという。このほか、過去番組表で視聴した番組にチェックマークが入り、初期設定後にチャンネルの追加や削除を行っても本体が初期化されなくなった(一時保管番組が削除されない)など、細かいが重要な改善点がいくつもある。
“サーバー”という名称の由来でもあるレグザリンクシェアは、従来機DBR-M180/M190から基本的に変わらないが、録画済み番組のリアルタイムトランスコード機能が付いた。本体に無線LANを内蔵しているため、手軽に「レグザ」や「レグザタブレット」に対してストリーム配信やネットワークダビングが行える。
これまではBlu-ray Discレコーダー「レグザブルーレイ」の1製品という位置付けだったレグザサーバー。しかし東芝によると、今後「レグザサーバー」というブランドを押し出し、従来のレコーダーとは違う製品として訴求する構えだ。キャッチコピーは「録画予約のいらない時代がやってきた」(同社)。
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