気分に合ったオススメの名曲を教えてくれるクラシック入門アプリ「Classicのツカイカタ」:片岡義明の「こんなアプリと暮らしたい」
クラシック曲を集めたアプリは数多くあるが、このアプリは音源だけでなく、曲ごとに詳細な解説文が用意されている。しかも気分に合わせたおすすめの曲を教えてくれるのも特長だ。
クラシックを聴いてみたいけど、どれを聴いたらいいのか分からない。そんな人におすすめなのが、クラシック入門アプリ「Classicのツカイカタ」だ。
クラシック曲を集めたアプリは数多くあるが、このアプリは音源だけでなく、曲ごとに詳細な解説文が用意されている点がほかと大きく違う。これらの解説文は「心を癒すクラシックの名曲(CD-ROM付)」(ソフトバンク クリエイティブ刊)の内容を収録したもので、曲の特長や作曲家のエピソード、音楽理論の初歩、曲に対する感想などさまざまな話題に触れながら分かりやすく解説しており、実に読みやすい。価格は900円とアプリとしては高めだが、丁寧な解説文を読めば、この値段にもきっと納得できると思う。
収録されている音源は総時間約384分。曲は作曲家別に選べるだけでなく、そのときの“気分”に合わせたおすすめの曲を教えてくれるのも特長だ。ホーム画面では「寝つきが悪い? 快適睡眠に誘う曲」「つらい朝も爽やかに! 目覚めの極上曲」「移動時間も有効利用! オン・オフ切替曲」「テンションアップ! 決戦前の勝負曲」など計9項目の“気分”が並んでおり、1つ選んでタップするとその気分に合った曲のリストが表示される。
収録されている曲の長さは1曲あたり約3〜5分と短いので、仕事の合間の休憩時間でも気軽に1曲聴ける。再生機能はリピートやシャッフル、1回だけリピートなど再生方法がいくつか用意されている。
また、ホーム画面では「今日の名曲」としておすすめ曲が作曲家の肖像画とともに表示される。おすすめ曲の中から気に入った曲が見つかったら、再生画面で登録ボタンをタップすることにより、「マイリスト」に登録することが可能だ。
このほか、クラシックに関するクイズも収録されている。流れた曲の題名を当てるクイズで、4つの選択肢から選んで回答する。アプリを聴き込んで、知っているクラシックの曲が増えてきたらチャレンジしてみるといいだろう。また、曲名や作曲家名で検索できる機能や、TwitterやFacebookに投稿する機能、再生中に端末を振ると曲がシャッフルされる機能なども搭載している。
なお、それぞれの「気分」に合わせて各曲は色分けされているので、クイズやマイリストなどを見ているときでも、どの曲がどの「気分」に適した曲なのかが一目で理解できる。ユーザーインタフェースも分かりやすく、子どもから大人まで幅広い世代が楽しめるアプリといえるだろう。これからクラシックを聴いてみたいと思っている人は、このアプリを足がかりにクラシックへの興味を広げてみてはいかがだろうか。
- Classicのツカイカタ(iTunes App Store)900円
- Classicのツカイカタ(Google Play)900円
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