宇多田ヒカルのファーストアルバム「First Love」がリマスタリングで復活――豪華パッケージとハイレゾ配信
日本ポップス史上最高のセールスを記録した宇多田ヒカルのファーストアルバム「First Love」が、オリジナルマスターテープからのリマスタリングによって復活する。
日本ポップス史上最高のセールスを記録した宇多田ヒカルのファーストアルバム「First Love」が、最新のリマスタリングで復活する。1999年3月10日のアルバム発売からちょうど15年にあたる2014年3月10日、プラチナSHM仕様を含むスペシャルパッケージ2種およびハイレゾ音源の販売がスタート。
リマスタリングを手がけたのは、世界有数のマスタリングスタジオ「Sterling Sound」を代表するトップエンジニア・Ted Jensen氏だ。全曲オリジナルのマスターテープからリマスタリングしたもので、ハイレゾ音源の場合は96kHz/24bitのFLACとなる。moraとe-onkyo musicで配信する予定だ。
また、iTunes Storeでも専用エンコーダーを使ってiTunesに最適化した「Mastered for iTunes」音源を販売する(非ハイレゾ)。価格はアルバム(11曲)で2000円(税込み)を予定しており、現在予約注文を受け付け中。さらに表題曲「First Love」だけは250円で先行販売を行っている。
超豪華なパッケージも
一方のCDパッケージは、4枚組の豪華な「First Love -15th Anniversary Deluxe Edition-」と、2枚組の通常パッケージ「First Love -15th Anniversary Edition-」の2形態が用意される。
このうちDeluxe Editionは、1万5000セットの完全限定生産(シリアルナンバー付き)で、アルバムの全11曲を収録したDisc1はプラチナSHM仕様だ(CDプレーヤーで再生可能、ただしSACD登場以前のプレーヤーでは読めない可能性もある→関連記事)。Disc2は、1999年4月に Zepp TOKYOで行われたファーストライブの模様を初めて映像化したDVD。さらにDisc4には、制作途中のデモ音源など、いままで世の中に出してこなかった宇多田ヒカルの楽曲制作過程を知ることができる貴重な音源を収録している。
160ページにおよぶクロス張りハードカバーブックには、宇多田ヒカルが15年前を振り返り、あらためてこの「First Love」について語った2万字超の最新ロングインタビュー、当時の手書きの歌詞、いままで未公開だった写真などを掲載。さらにリリース当時関係者のみに配布された宣伝告知カード、Luv Liveのチケットおよびバックステージパスの完全レプリカも封入される。価格は1万5750円(税込み)。
通常版の「First Love -15th Anniversary Edition-」は、上記のDisc1(SHM-CD仕様、CDプレーヤーで再生可能)とDisc2(DVD)のみのセットとなる。価格は4200円(税込み)。
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