空気を浄化すると部屋もきれいになる!――北欧生まれの空気清浄機「ブルーエア 450E」を自宅で試す(後編)(2/2 ページ)
「ブルーエア 450E」の特徴は、なんといっても空気の洗浄スピード。空気をきれいにすると同時に、床や家具にホコリが積もりにくくなるという効果も確認できた。
汚れたら交換するというシンプルな発想
なお、操作パネルでは、空気の状態や風量レベルのほか、フィルター交換までの残り日数も表示される。使用するにつれてこの日数が減っていき、フィルター交換が必要になると「REPLACE FILTER(フィルター交換お知らせ)」ランプが赤く点灯する。
ブルーエアの空気清浄機は、約6カ月ごとの交換が推奨されており、交換フィルターの価格は「450E」の場合で8000円(税抜)となっている。日本メーカーの空気清浄機と比べると交換頻度が多く、フィルターの価格も高いが、フィルターを洗ったり、掃除機でクリーニングしたりといった面倒な手間はかからない。フィルターを交換するだけで初期の性能をずっと維持できる。要するに「汚れたら取り替える」というシンプルな発想だ。
このフィルターの値段は悩みどころかもしれないが、実際に使ってみると、このランニングコストの高さに納得できるだけの能力は確かにあると感じた。例えば「450E」をリビングに置いてオートの状態にしておいたところ、次の日にリビングに行ったら、明らかに空気の状態が違う。毎年、次第に空気が乾燥するにつれて感じる埃っぽさが確実に減っていることが体感できた。
また、筆者は毎朝、仕事する前に「クイックルワイパー」で床を掃除するのだが、ここで取れるホコリの量も明らかに減った。たった数日使っただけで、この変化はなかなかすごいと思う。その後、PCやオーディオ機器が置いてある書斎にも置いてみたのだが、ピアノブラックのAVラックに積もるホコリの量がかなり減ったのもうれしかった。自分が好きで購入した機材なのだから、できるだけキレイな状態を維持したい。そんな人にもオススメできそうだ。
次に、寝室として使っている和室で使ってみた。寝室ということで気になるのが、布団を上げ下げするときに舞い上がるホコリ。起床後であればそのまま部屋を出てしまえばいいのだが、就寝前に布団を敷き、大量のホコリが舞う中で寝るのは辛いものがある。そんなときでも「450E」をオートモードにしておけば、ホコリを感知してすかさず最大風量でスピーディーに空気を清浄してくれる。空気をきれいにしてから寝るようにしたら、なんだか寝付きが良くなった気がするし、朝もすっきり起きることができた。これは気持ちの部分も大きいかもしれないが、とくに就寝前はブルーエアの洗浄スピードをありがたいと感じる。
脱臭能力についてもなかなかのもの。リビングダイニングに接地していると料理のニオイなどにも敏感に反応し、そのたびにファンが勢い良く回ってすばやく脱臭する。なお、ブルーエアは通常のフィルターのほかに脱臭用の活性炭入りフィルターも用意している。この脱臭フィルターには、東京ドーム3個分の面積に匹敵する量の活性炭が入っているという(650E用の場合)。通常フィルターでもニオイは取れるが、ペットなどのニオイが気になる場合は、さらに脱臭能力の高いこちらのフィルターを選択するといいだろう。
これからの季節はどんどん空気が乾燥して、空気中を舞う汚染物質の量が増える季節だ。そして年末には大掃除が控えている。清浄スピードの速いブルーエアならば、掃除機をかけてホコリが舞い上がっても、空気がすばやく清浄されるので助かるだろう。
また、花粉やPM2.5が飛び交う季節にも強力な武器となるに違いない。フィルター交換のコストは念頭に置いておくべきだが、「多少コストはかかっても、とにかく大量の空気をできるだけすばやくきれいにしたい」という人には最適だ。とくに、ペットを飼っている家や、アレルギーで悩む人の家におすすめしたい。
もう1つ、「風量1」ならファンの音もほぼ気にならず、室内のホコリを強力に取り除いてくれる「ブルーエア 450E」は、ホームシアターやオーディオルームなどでの利用にも適している。あるいは模型制作が趣味の人なら、塗装時の不安を取り除いてくれるだろう。ブルーエアは、こだわりを持つ趣味人をサポートしてくれる質実剛健な空気清浄機といえそうだ。
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