安定するけどカナル型じゃない――シーメンスとオンキヨーが提案する新しいスポーツ用イヤフォン「IE-S100」:第6回ポタフェス
ポタフェスで今年6月に発表されたオンキヨーとシーメンスヒヤリングインスツルメンツの業務提携による製品第1弾が展示されていた。カナル型じゃないのに安定して装着でき、保持力も高いという。
12月20日に開幕した「第六回ポータブルオーディオフェスティバル 2014」(通称:ポタフェス)。会場となった「ベルサール秋葉原」の地下1階では、今年6月に発表されたオンキヨーとシーメンスヒヤリングインスツルメンツ(以下シーメンス)の業務提携による製品第1弾が展示されていた。
開発中の新製品は、シーメンスの補聴器「SIEMENS COOL」に似たハウジングを採用した「IE-S100」だ。オンキヨーでは、これを新しいスポーツイヤフォンとして提案する。
IE-S100の特徴は2つある。まずは装着時の安定性。一見、カナル型に見えるが、実は「耳に置くようなイメージ」(同社)で、耳穴の奥まで入れない。このため、長時間の使用でも痛くなることが少ないという。一方でハウジングが耳の形状に沿う形でフィットし、安定性を向上させる形だ。
「スポーツシーンでは、装着感と同時に保持力も求められる。それを両立させるため、SIEMENS COOL譲りのフォルムにこだわった」。またケーブルは耳掛け式として安定性の向上とタッチノイズの低減を図っている。
もう1つの特徴は音響面。このハウジングに入るドライバーとして選択されたのは6ミリ径という小さなダイナミック型だ。それをトップマウントにして、不足気味になる高域を補完するため、ハウジングの奥に発泡体を詰めて共振させる仕組みになっている。同社はこれを「アコースティック・レゾネーター」と名付けた。残念ながら会場で音を聴くことはできないが、「小さな隙間を多く持つ発泡体により、ヌケの良い高域が実現する」という(同社)。
発売は2015年春の予定で、黒(イヤーフックは黄色)と白(イヤーフックはピンク)のカラーバリエーションを用意するほか、iPhoneなどアップル製品を操作できるリモコンと通話機能を備えた上位モデルもラインアップする見込みだ。
価格は未定。オンキヨーでは、「スポーツイヤフォンは2000円から1万5000円の比較的安い価格帯が中心。その中で勝負できるようにしたい」と話していた。
「第6回ポータブルオーディオフェスティバル2014 in 秋葉原」は、東京・秋葉原の「ベルサール秋葉原」で開催中。会期は、12月21日(日)までで、会場時間は11時から18時。入場は無料だ。
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