「ひかりTV」、国内ドラマなどで4K映像の見逃し・先行配信を提供――4KのIP放送は12月に実用化
NTTぷららのスマートTVサービス「ひかりTV」が4K映像で国内番組の見逃し配信や先行配信を行う。12月には光回線を利用した4K映像のIP放送が実用化される予定だ。
NTTぷららは4月9日、「ひかりTV」の4K VOD(ビデオ・オン・デマンド)サービス「ひかりTV 4K」で一部地上波番組の見逃し配信および先行配信を4月10日より順次行うと発表した。地上波で放送する番組(HD画質)を4K映像で見逃し配信するのは国内初だという。
見逃し配信の対象となるのは、テレビ東京のドラマ「不便な便利屋」、ドキュメントバラエティー「E-girlsを真面目に考える会議」、NHKの人形劇「シャーロック ホームズ 4Kスピンオフ(仮)」の3番組。いずれも4KとHD画質両方で視聴でき、ひかりTVの「VOD見放題対象プラン」加入者は、作品の提供期間中であれば見放題になる。
なお、4月10日にスタートする「E-girlsを真面目に考える会議」は、3話目から放送日の6日前よりVOD作品として4K/HD画質で先行配信する。
12月に4K映像のIP放送を開始
合わせて、2015年12月より光回線を利用した4K映像のIP放送提供を発表。すでに提供中のひかりTV対応チューナー(STB)をファームアップするか、4K映像のIP放送対応チューナーを内蔵する4Kテレビがあれば視聴できる。放送チャンネルや編成内容、価格等の詳細は別途案内される。
4K対応チューナー「ST-4100」のレンタル価格は月1944円(税込)で、後日販売される。本体サイズは250(幅)×180(奥行き)×30(高さ)ミリ、重量は約600グラム。4K映像受信機能のほか、音声マイク/タッチセンサー付きリモコン、トリプルチューナー(1ch視聴+2ch同時録画)を搭載するほか、IEEE802.11ac/nの無線LANとBluetoothに対応する。
チューナー内蔵の4K対応テレビは、シャープ、東芝ライフスタイルが提供予定で、パナソニックも対応を検討しているという。仕様は解像度が3840×2160ピクセル、動画圧縮方式H.265/HEVC、音声圧縮方式AACとなり、ビットレートは約30Mbps、フレームレートは60フレーム/秒となる。
また、NTTぷららは明暗差をよりはっきりさせる「HDR(High Dynamic Range)」や、オーディオ信号をゆがみなく圧縮することでより高音質なサービスを提供できる「MPEG-4 ALS」などの新技術の対応も視野に入れているという。
関連記事
- NTTぷらら、東芝の4K対応レグザに「ひかりTV 4K」を提供開始
NTTぷららは3月24日、同社が運営するスマートTVサービス「ひかりTV」の4K VoD「ひかりTV 4K」について、4K対応“レグザ”向けに提供を開始すると発表した。 - ひかりTV、視聴期限なしの購入型VODサービス開始――スマホなどへもダウンロード可能
NTTぷららが3月2日、ひかりTV加入者向けに、無期限で視聴できる購入型VODサービスの提供を開始する。コンテンツは、るろ剣伝説の最期や、ワンピース フィルムゼットなど約100本。 - 専門チャンネルの厳選番組をオンデマンドで、ひかりTVが「テレビオンデマンド」開始
NTTぷららは、「ひかりTV」の新サービス「テレビオンデマンド」を12月17日に開始する。 - 「ひかりカエサル」をアニメ化、NTTぷらら
NTTぷららは、ひかりTVのサービスキャラクターである「ひかりカエサル」を主人公にしたオリジナル短編アニメを制作。2月1日から放映する。 - NTTぷらら、「ひかりTV」でカラオケサービスを開始
NTTぷららは7月16日、「ひかりTV」で新たにカラオケサービスの提供を開始した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.