検索
インタビュー

朝の食卓においしい革命を起こす?――「BALMUDA The Toaster」のヒミツ滝田勝紀の「白物家電、スゴイ技術」(4/4 ページ)

扇風機や空気清浄機など空調家電を進化させてきたバルミューダ。今度は“Hello kitchen!”を合い言葉に、調理家電を手がけるという。その第1弾が5月27日に発表された「BALMUDA The Toaster」だ。そのスゴい技術について、バルミューダの寺尾玄社長に聞いた。

Share
Tweet
LINE
Hatena
前のページへ |       
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

「魔女の宅急便」の“かまど”にインスピレーションを受けた

 バルミューダといえば、技術と並ぶデザイン性の高さが注目だが、それについても、面白いエピソードを寺尾社長が教えてくれた。

 「せっかく美味しいパンを焼き上げるのですから、トースターの見た目も重要でした。実は参考にしたのが、映画『魔女の宅急便』です。登場人物のなかに、オーブンでパイを焼いて孫に届けたいというおばあさんがいるのですが、そのおばあさんの自宅にあった“かまど”にインスピレーションを受けました。もちろん、そのままのデザインではありませんが、少しヨーロッパのクラシカルな雰囲気にしたいと思い、かまどっぽく窓を小さめにしたり、外観もレトロっぽさを取り入れています。また上質感を出すために、外観は少し凹凸のあるテクスチャーに仕上げました。もちろん塗装などもムラがないよう、念入りに数度重ね塗りを施しています」。


かまどっぽい? 渋い金色のロゴや縁取りもアクセントに


メインは黒だが白も非常にシンプルで、ある意味バルミューダっぽい

 隅々にまで、まさに“熱”のこもった開発を全社一丸となって進め、産み出されたのが「BALMUDA The Toaster」だった。そんなトースターで焼き上げられたいくつかのパンを食べる機会を得たので、少しだけ感想を書いておこう。


焼き上がった食パン。いかにもおいしそう

 バタートーストは一般的に耳が乾燥して硬くなってしまうものだが、実際に食べてみると思いのほかしっとりと柔らかい。にも関わらず、パンの表面はわずかに歯先で触ってみると抵抗感が感じられるほどカリッとしていた。噛みしめると中身がふんわりとした舌触りで、“カリッふわっ”の強いコントラストが感じられた。

 チーズトーストはバタートーストの食感や香り、味に加え、表面のチーズが“ふんわりとろっ”と熱々ながら、丁度良いきつね色の仕上がりに。口の中に入れると、熱々のチーズと香ばしいパンのハーモニーがとても美味しかった。


カットした食パン。耳の柔らかさとパンの表面のカリッと感、さらには中身のしっとり感が見た目からも伝わる

 クロワッサンは通常トースターで焼くと、上の部分が思い切り焦げるわりにはなかが焼けてないで香りがイマイチということが少なくないが、このトースターで焼くと、焦げ目が一切ない。しかも周囲の軽い薄皮がカリッとした歯触りで、でも内側は水分を含んだしっとり感で味わえる。口の中に焼きたてパンならではの幸せな香りが広がった。

 毎朝の食卓を少し贅沢(ぜいたく)にしてくれる「BALMUDA The Toaster」。価格は2万2900円(税別)で、6月中旬から全国の百貨店、インテリアショップ、ショッピングサイトなどで販売する予定だ。また、ザ・コンランショップ、蔦屋家電、バルミューダのオンラインストアでは先行予約も受け付ける。

前のページへ |       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る